ムナクリ通信

病気いろいろのムナクリ通信一覧

宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
もっと詳しくお聞きしたい事や、他に知りたい内容などございましたら、スタッフにお伝えください。

病気いろいろ「腕立て伏せ」と心臓病2019.02.28

「腕立て伏せ」と心臓病

おもしろいレポートを見つけました。

腕立て伏せが40回以上できる中年男性は、10回未満しかできない同世代の男性と比べて心血管疾患(狭心症・心筋梗塞・心不全・心臓突然死)のリスクが低い!

米国のJustin Yang氏の報告(JAMA Netw Open)です。調査の対象となったのは、米国の18歳以上の男性消防士(平均年齢39.6歳)1,104名で、職業上、身体活動レベルの高い中年男性と言えます。この調査結果によると、腕立て伏せが40回以上できる男性消防士は、10回未満しかできない同世代の男性消防士と比べて、心血管疾患リスクがなんと96%も低いことがわかったそうです。

健康の維持には体力が必要ということです。

(Medical Tribune記事より)

病気いろいろCONUT(controlling nutritional status)栄養指数について2019.02.12

煙草の有害性

Controlling Nutritional Status(CONUT)指数という栄養状態を評価する指数があります。

これは、スペインの研究者が発表した栄養状態の評価方法です。食道癌手術後のリスク評価などで定評があり、現在では術後リスク評価以外にも幅広く応用されているようです。

様々な医療機関においては入院患者さんの栄養状態を把握する指数としても用いられています。

CONUT指数は、患者さんの血液検査値(アルブミン値、総コレステロール値、リンパ球数)を指数化して算出されます。これらの数値はそれぞれ、蛋白代謝、脂質代謝、免疫能を反映していますので、患者さんのトータルな健康状態を反映すると考えることもできます。当院で診察している炎症性疾患(関節リウマチや膠原病、感染症など)の患者さんでも、病態の重篤化に従って、CONUT指数は悪化します。アルブミン値の低下は、治療薬の効果・副作用にも関与します。リンパ球数は病気の勢いや感染症の合併などに関与しているようです。当院では往診で患者さんを診察する際に、CONUT指数を参考にしています。以前、CONUT指数は悪いものの、一見安定していた患者さんが、急に病態変化を起こしたことがありました。一般診察では把握しきれない体の変調をつかむための参考となる可能性があります。一方、病態が不安定で体調の悪い患者さんでも、CONUT指数が改善するとともに、病態が安定化してきたというケースもありました。CONUT指数が変動しやすい、高齢者や炎症性疾患を持っている患者さんには、CONUT指数に良い結果をもたらす治療方針(薬剤の選択や栄養管理指導など)を立ててゆくように心がけています。

病気いろいろ煙草の有害性2018.12.11

煙草の有害性

喫煙が関節リウマチにとって最大のリスクであることはすでにご紹介していましたが、健康な生活にはやはり有害であることがあらゆる分野で証明されています。煙草は「百害あって一利なし」です。

喫煙に関する興味ある研究結果が報告されましたのでご紹介します。

①米国からの報告です。バーやレストラン、職場など多くの人が集まる場所を全面禁煙とする「スモークフリー政策」が導入された地域の非喫煙者では、そうでない地域の非喫煙者と比べて収縮期血圧値の低下が認められたそうです。つまり、「スモークフリー政策」が導入されていない地域では非喫煙者でも受動喫煙によって血圧が上昇していたということです。

②東北大学国際歯科保健学分野(相田准教授)からの報告です。約9万6千人を20年間追跡調査した結果、男性で一日20本以上吸う喫煙者は、非喫煙者に比して交通事故の死亡リスクが1.54倍高くなるとのことです(女性には喫煙者人数が少なかったために統計解析データが出ませんでした)。

病気いろいろ抗菌薬(抗生剤)について2018.12.10

薬剤耐性菌(抗菌薬が効かない細菌)の種類と感染者が増加してきて、世界的に大きな問題になっています。薬剤耐性菌感染症では治療手段が無いということになりますので、確実に死に至る病と言わざるを得ません。薬剤耐性菌が発生する原因は、不適正な抗菌薬使用によることが多いとされています。まずは、発熱があるとすぐに抗菌薬を服用するという概念は是正する必要があります。これは処方をする医師も、調剤をする薬剤師も、お薬を服用する患者さんも注意しなければなりません。風邪の季節になりましたのでなおさら注意が必要です。

さて、ここで問題です。以下の4つの問い(〇×式です)に正しく答えられますか?

①抗菌薬の不必要な使用により抗菌薬の効果がなくなってしまう。
②抗菌薬には副作用がある。
③抗菌薬はウイルスを排除する。
④抗菌薬はかぜやインフルエンザに有効である。

(設問は国立国際医療研究センターの鎌田氏によるものです)

答えは①〇、②〇、③×、④×でした。

病気いろいろ「伝染性紅斑(りんごほっぺ病)」の流行について2018.10.28

今月、これまでになくヒトパルボウイルスB19感染が流行しているようです。元来、小児期にこのウイルスに罹患し「りんごほっぺ病」と診断されることが多いのですが、成人感染も発生しています。成人感染の多くは、お子さんからの感染のようです。このウイルスの成人感染の特徴は、「発熱」と「関節痛」です。お子さんのようにほっぺたが赤くなることは少なく、全身に細かな湿疹ができて、本人も湿疹に気づかないことが多いようです。患者さんの多くは、「リウマチ」や「膠原病」を心配して来院されます。血液の検査でも、血液細胞が減少したり、抗核抗体やリウマトイド因子が陽性になったり、血清補体価が低下したり、あたかもリウマチや膠原病のような所見が認められます。今月、これまでに感染が確認された患者さんは5名で、先月の1名をはるかに上回ってきています。5人の患者さんはすべて女性で、平均年齢は38歳。子育て世代の方々です。

ヒトパルボウイルスB19感染は胎児の貧血を引き起こし、流産になってしまうことが知られていますので、感染者の妊婦さんへの接触は避けなければなりません。

ヒトパルボウイルスB19感染の特徴として、「持続感染」という感染様式があります。ウイルスが身体から除去されず、残存してしまう現象です。ウイルスを駆除するためのミサイルタンパク(抗体)が誘導されない方がいるためです。この原因はわかっていません。

ヒトパルボウイルスB19持続感染の結果、「関節リウマチ」に進展してしまう方もいらっしゃいます。ウイルス感染に伴った関節痛などの症状が半年以上持続する場合は要注意です。

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