ムナクリ通信

宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
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【10/2更新】医療法人総志会のYouTubeチャンネルが更新されました2023.10.05

医療法人総志会のYouTubeチャンネルでは、当院理事長が病気についての詳しい解説動画を更新しております。ぜひ、ご覧ください。

 
▼最新動画【01.関節リウマチの治療費】

 

 

医療法人総志会
YouTubeチャンネル
(外部リンク)

新型コロナウイルスワクチン三回目接種にあたって (野球に例えると)2022.02.21

新型コロナウイルスワクチン三回目接種にあたっては、「なぜワクチンの3回目接種が必要なの?」「3回目ワクチン接種の効果は?」「副反応や副反応対応は?」など疑問や不安を抱えてる方も多いかと思います。
今回は安心してワクチンを受けていただけるように3回目接種についてわかりやすく野球に例えて説明をいたします。

一回目・二回目のワクチン接種でウイルスに対する中和抗体(ウイルス感染を防ぐ抗体)を作ることのできる細胞(B細胞)が誘導されました。

(リトルリーグと高校野球で、十分なトレーニングを積んで、剛速球を投げることのできるプロ野球選手を養成することができました。)

このB細胞は抗原刺激が無いと、記憶B細胞となって、永い眠りについてしまいます。このような場合、いざウイルスに感染しても、抗体産生までに(免疫の記憶が呼び起こされるまで)時間がかかってしまいます。

(プロになっても試合登板がなければ、球速は落ちて、ついには現役を引退することになります。)

三回目接種の目的は、記憶B細胞を呼び起こし、再び現役の中和抗体産生としてリバイバルさせる目的で行われます。

(もう一度試合に出るために、トレーニングを積んで、現役復帰することになります。)

一回目・二回目では十分な免疫能を獲得するために、免疫機能を抑制するお薬の服薬を調整しました。解熱剤も可能な限り服用を控えました。

(リトルリーグと高校野球では、一流のプロ野球選手になるために、野球以外の一切を我慢して、野球に専念しました。)

三回目接種にあたっては、すでに獲得された免疫機能を呼び戻すことが目的となりますので、ワクチン量は少量でも呼び戻し効果が期待できます。

現役復帰にあたっては、すでにプロ野球選手としての技術は獲得しているため、投球術のトレーニングではなく、9回を投げぬく体力をつけるトレーニングを中心に行います。

むしろ、過剰な免疫反応が発熱や倦怠感、関節痛などの有害な過剰反応を誘発する可能性がありますので、三回目接種にあたっては、積極的に副反応を抑制します。このため、必要であれば遠慮せずに解熱剤等の服用を行ってください。

過剰なトレーニングは負傷の原因となってしまいますので、体をいたわりながら無理のないトレーニングで現役復帰を果たします。

▼ワクチンの副反応について
1) 一回目・二回目より副反応の出現率は多い可能性があります。
2) 高齢者の場合、接種後遅れて副反応が出ることがあるようです。
この場合、発熱だけでなく、動悸・息切れなどの症状が出ることがあります。接種後2週間は要注意と思ってください。

▼ワクチンの副反応対応について
1) 水分の摂取:アルコール・カフェインは控えて、スポーツドリンクや麦茶が良いでしょう。
2) ストレス対策として酸化ストレス中和のためビタミンCの摂取を心がけてください。
3) 解熱・鎮痛剤の服用

新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)の副作用について2022.02.20

当法人職員に対してファイザー社の新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」で三回目のブースター接種を行い、完了しました。副作用の集計をお知らせします。

新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)の副作用について

三回目接種での副作用の特徴は以下の通りです。
1)接種部位反応(注射をした部位の腫れや痛み)は全例で発生します。上記の統計では接種部位反応は除いてあります。
2)発熱、倦怠感、関節痛が多く見られます。
3)三回目接種での副作用は、一回目、二回目より多く発生します。
4)一回目、二回目で副作用を経験した数名は、三回目接種を回避しました。
5)一回目、二回目の副作用は、若い女性に多い傾向がありましたが、三回目接種では、男女、年齢にかかわらず発生します。
6)一回目、二回目で副作用が無かった方でも、三回目で副作用が発生します。
7)副作用は48時間以内に消失します。

三回目接種では多くの方で副作用が発生します。三回目接種の目的は、すでに獲得しているコロナウイルスへの免疫を強化することにあります。解熱鎮痛剤を上手に使って、副作用を軽く済ませることが良いと思います。

モデルナ社ワクチンによるブースター接種について2022.01.30

当院では新型コロナウイルスワクチン3回目接種をモデルナ社ワクチンで行います。
モデルナ社ワクチンを選定した理由は以下の通りです。

1)ファイザー社ワクチンの供給が不安定であること。
2)3回目ブースター接種では、接種量(投与抗原量)が多いと過剰な免疫反応が発生する可能性が危惧されます。
この点、モデルナ社ワクチンの場合、3回目接種は1・2回目の半量投与となっていることで、副反応を少なくする工夫がなされています。

上記、1)に関連して、今回の接種にあたってはワクチン供給量がこれまで以上に不安定です。
このため、当院での3回目ワクチン接種は、ワクチンの破棄を回避するため、一定量のワクチン供給を待ちつつ特定の日曜日に集中して行うことといたしました。

当院では、関節リウマチで治療中の患者さんで、ワクチン効果の確認を希望する方に抗体検査を行ってきました。
8名の患者さんが2回目接種終了後に検査を受け、全員がIgG抗体(ウイルス中和抗体)陽性でした。
3回目接種は新たな免疫を獲得する目的ではなく、体に記憶された免疫反応にウイルス中和抗体産生を思い出させる目的で行われます。
当院では3回目接種にあたり、副反応防止と抑制に重点を置いた接種を行います。

ワクチン接種をためらっている方へ-For those who are hesitant about vaccination.2021.08.29

アメリカ在住の若い方から、新型コロナウイルワクチン接種に対する不安の声が届けられました。信仰の問題や、ウイルス遺伝子の影響、副作用など。皆さんも共通の心配があると思いますので、返信内容を掲示します。

Young persons living in the United States have expressed anxiety about the COVID-19 vaccination. Problems of faith, effects of viral genes, side effects, etc. I think everyone has common concerns, so I will post the reply.

For those who are hesitant about vaccination.
The new coronavirus COVID-19 is the first virus encountered by humankind, and no one has ever had immunity. The pandemic of viral infection ends with the acquisition of antibodies by many. Currently, the vaccine effect is not sufficient because the speed of vaccination is not keeping up with the mutation of the virus. COVID-19 has acquired mutations that reduce lethality and increase propagation. However, the case fatality rate is still higher than that of influenza virus. The case fatality rate of COVID-19 is still high, so it is still a threat to humankind. By speeding up vaccination, you can achieve a balance between lethality and transmission due to viral mutations. With the cooperation of many people in vaccination, this goal can be achieved quickly. The vaccine against COVID-19 is an mRNA vaccine, which is a very effective vaccine. Vaccine components are captured by phagocytic cells in the body, translated into viral surface proteins within the cells, and released into the body. The mRNA used in the vaccine is information only on the surface protein of the virus. Therefore, the COVID-19 virus itself is not replicated in the body. Also, vaccine mRNA is not reverse transcribed into DNA in the human body and not integrated into the genome. There is a belief that you do not want to put the genes of other organisms into your body, but since the vaccine is the same as infecting a part of the virus, think that “safe COVID-19 is infected”. Human cells have organelles called mitochondria. In fact, mitochondria contain unique DNA that is different from the DNA of human cells. Mitochondria are thought to be organisms that have invaded human cells during evolution. The inoculation of the mRNA vaccine into the human body and the entry of mitochondria into human cells are similar events. We often hear that the side effects of vaccines are scary. Vaccine side effects appear to be caused by two major causes. First of all, polyethylene glycol hypersensitivity. People who are hypersensitive to cosmetics are more likely to have anaphylactic symptoms of the vaccine. For such people, the method called H1-H2 block may be effective. And the second is dehydration. People who are accustomed to overdose of alcohol and caffeine are more likely to become dehydrated and have side effects. For women, menstrual bleeding causes dehydration. Women with menstrual bleeding will have strong side effects. A lot of fluid intake is required before and after vaccination to avoid side effects. Please be vaccinated by understanding the mechanism of action and characteristics of the vaccine. The cooperation of each and every one of you will help save the crisis of humankind.

【和訳】
ワクチン接種をためらっている方へ、
新型コロナウイルスは人類が初めて遭遇するウイルスで、これまで誰も免疫力を持っていませんでした。ウイルス感染のパンデミックは多くの人が抗体を獲得することによって終息します。現在、ワクチン効果が十分に得られていないのは、ワクチン接種のスピードが、ウイルスの変異に追い付いていないからです。COVID-19は致死力を減じて、伝搬力が強くなる変異を獲得してきています。しかしながら、まだインフルエンザウイルスより致死率は高い状況です。COVID-19の致死率はまだ高いため、人類にとってはいまだ脅威となっています。ワクチン接種をスピードアップすることで、ウイルス変異による致死力と伝搬力の均衡状態を得ることができます。多くの人がワクチン接種に協力することで、この目標は早く達成できます。COVID-19に対するワクチンはmRNAワクチンで、非常に有効性の高いワクチンです。ワクチンの成分は体内で、貪食細胞に補足され、その細胞内でウイルス表面タンパクに翻訳されて、体内に放出されます。ワクチンに使用されているmRNAはウイルスの表面タンパクだけの情報です。従って、体内でCOVID-19ウイルスそのものが複製されるわけではありません。また、ワクチンのmRNAが人間の体内でDNAに逆転写されて、ゲノムに組み込まれるということもありません。他の生物の遺伝子を体内に入れたくないという信仰がありますが、ワクチンはウイルスの一部を感染させているのと同じことですので、「安全なCOVID-19が感染する」と考えてください。人間の細胞にはミトコンドリアという細胞内小器官があります。実は、ミトコンドリアには人間の細胞のDNAとは異なる独自のDNAが入っています。ミトコンドリアは進化の過程で人間の細胞に侵入した生物と考えられています。mRNAワクチンが人体に接種されることと、ミトコンドリアが人間の細胞に入っていることは同じような出来事なのです。ワクチンの副作用が怖いという意見を多く耳にします。ワクチンの副作用は二つの原因で発生するようです。まず第一に、ポリエチレングリコール過敏症です。化粧品に過敏反応のある人は、ワクチンのアナフィラキシー症状が出やすいようです。このような人にはH1-H2ブロックという方法が有用です。そして、第二に脱水です。お酒やカフェインの過剰摂取に慣れている人は脱水になりやすく副作用が出やすいと考えられます。女性の場合は生理出血が脱水の原因となります。生理出血中の女性に、強い副作用が見られる傾向があります。ワクチンの副作用を軽減するためには、ワクチン接種の前後に、たくさんの水分摂取が必要となります。ワクチンの作用機序、特性を理解したうえでワクチン接種を受けてください。皆さん一人一人の協力が人類の危機を救うことにつながります。

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