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▼2026年休診日(通常の日曜・祝日の休診以外)
1月1日(木)1月2日(金)1月3日(土)1月19日(月)2月16日(月)3月16日(月)4月20日(月)5月18日(月)6月15日(月)8月17日(月)10月19日(月)11月16日(月)12月21日(月)
11月1日(日)にMRオープンカフェを開催しました。2026.11.01
11月1日(日)にMRオープンカフェを開催しました。
以下の会社様が参加されました。
第1部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様
③アッヴィ合同会社 山本様
④大正製薬株式会社 新村様、石川様、宮様
⑤エーザイ株式会社 光武様、中嶋様
⑥ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様
⑦株式会社メディセオ 吉田様
⑧旭化成セラピューティクス株式会社 古西様
⑨アイン薬局愛子店 根本様
第2部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様
③アッヴィ合同会社 山本様
④大正製薬株式会社 新村様、石川様
⑤エーザイ株式会社 光武様、中嶋様
日本メダック株式会社 大槻様
⑥ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様、安部様
⑦株式会社メディセオ 吉田様
【次回MRオープンカフェについて】
令和8年12月6日 日曜日 開錠:AM7:30
宗像靖彦クリニック(モークシャタウンホール)にて開催します。
(第1部はハイブリッド形式でリモート配信も行います。)
第1部 AM8:00開始
討議テーマ:『未定』
ファシリテーター:吉田光希様(株式会社メディセオ)、成田憲哉様(第一三共株式会社)、宗像靖彦(医療法人総志会)
第2部 個別面談 ※12月は都合により中止
【お願い】
次回のMRオープンカフェ第1部の参加を希望される方は、12月2日(水)17時までに担当者にご連絡ください。ご不明な点は担当者へお問い合わせください。
第18回異と和~違いが調和を紡ぐ時代へ~議事録2026.11.01

令和8年11月1日
仙台奥羽ロータリークラブ11月臨時例会
MRオープンカフェ第一部
組織運営の調律 ~観察の視点を広げる~
発表者
● ファシリテーター:
・岩舘皓様(医療法人総志会)
・山本将人様(アッヴィ合同会社)
・宗像靖彦(医療法人総志会)
集会テーマ
• 組織の内側と境界に潜む「見えない気づき(Why)」を観察し、「How(対処)」へ急ぐ習慣を問い直しながら、多角的な視点を響き合わせて問題の本質を捉える対話のあり方。
集会全体を貫く問い
• 私たちはなぜ背景や理由(Why)、本来あるべき姿(What)、問題の所在(Where)を確かめる前に解決策(How)へと急いでしまうのか。組織の内外や職種の境界、時間の切迫や立場の違いによってどのような暗黙の気づきや少数派の声が取り残されており、それらをいかにして共鳴し合う知へと育てていくことができるだろうか。
第一部
主な視点
• 看護師、リハビリ職、介護士、ケアマネージャー、医師、メーカー・MR、サービス業など、立場や場面が異なれば捉える観察や視座(身体変化、日々の暮らし、機能、意向、制度・流通、予防など)も根本から異なる。
• 問題に直面した際、解決策(How)を急ぐ前に、なぜその状態に至ったのか(Why)や、本来あるべき姿(What)、問題の所在(Where)という文脈に立ち止まる姿勢の重要性。
• 単独で判断を進めるのではなく、リーダーや他職種と相談し、状態の捉え方や優先順位を整理し直すことで、判断を急がず確かめる機会が生まれる。
• 朝のミーティング、訪問診療時の報告、グループウェアによる議事録共有などの仕組みがある一方で、公式な会議では発言されず終了後の偶発的な少人数での会話(ミーティング・アフター・ミーティング:MATM)や個別面談で初めて表れる本質的な気づき(暗黙知)が存在する。
• 上司と部下の上下関係、部署間の距離、対面とオンラインの参加形態、多数派と同調圧力、緊急性と責任の重さ、若手の自己過小評価などが発言のしやすさに影響を与える。
• 医療現場における供給停止などの緊急事態では、単なる「サービス停止」とは異なり、患者の生命や生活の質(痛みコントロール)に直結するため、即応のHow先行になりやすい。
• 医療の外側(家庭での学校プリント等)にも共通して、How(持ち物などの指示)は境界を越えて届くが、Why(目的や背景)は手前に滞留するという構造的パターンが存在する。
• 障害として排除するのではなく「制約」として場のリアリティを捉え、ベテランによるファシリテーションや事前ネゴを通じて少数意見の通路を確保する試み。
印象的だった気付き
• 「同じ場にいること」と「考えを話せること」は同義ではない。会議で声が出なかったことを「意見がない」と受け取ってはならない。
• 食事を摂れない入居者に対して「何を買ってくるか」ではなく「どんな場面なら飲めているか」に目を向けたことで、生活習慣という新たな観察点が生まれた。
• 現場に届く情報は「やるべきこと(How)」の形を取りがちで、背景(Why)が抜け落ちたまま伝搬し、対処の連鎖が本質から離れていく。
• 「薬がない」は単なる現象であり、本質的な問題は「あるべき治療継続との差分」によって定義される。
• 制度・流通・処方様式(麻薬の様式変更や薬局間融通不可など)により、問題発生の場、影響が現れる場、報告が集まる場がそれぞれズレている。
• 「すぐ動く」ことは単なる能力ではなく、Whyの喪失を招く習慣でもある。「Whyを保持する勇気」こそが行動の質を担保する。
• 会議後に聞こえる声は、会議の不足を示すだけでなく、その人がどの関係性や場面なら語れるのかを知らせる重要なシグナルである。
この部で広がった世界認識
• 第一部では、介護や医療の現場を起点として、組織の内側で生まれる微細な観察と知の循環について深く掘り下げられた。入居者や患者の状態を理解することは単一の専門職の視線では完結せず、それぞれの職種が異なる場所から同じ対象を照らすことで初めて立体像を結ぶ。
• しかし、問題に直面すると私たちは最短距離の解決策(How)に飛びつきがちであり、公式な会議の場では責任の重さや関係性の非対称性、同調圧力によって「Why」や少数派の違和感がこぼれ落ちてしまう。Howは制度や職種の境界を容易に越えて流通するが、Whyは境界の手前に滞留しやすい。
• 「Whyを保持する勇気」を持ち、公式な枠組みの隙間にある雑談や会議後の小さな声に耳を澄ませることで、単なる情報の伝達を超えて、出来事の意味そのものを問い直す認識が広がった。
第二部
主な視点
• 組織の内側の観察から、組織と組織、立場と立場のあいだにある「境界(境目)」への視点の移行と補完。
• 同一の事象(医薬品の供給停止など)を前にした際、提供側(製薬企業・MR)が直感する「説明と謝罪・代替提案」というHow即応の視座と、受け手側(患者)が抱く実存的な「不安」という感情的視座の根本的な対比。
• 問題解決の4ステップ(What → Where → Why → How)の再提示と適用。What(本来あるべき姿とのギャップ)、Where(問題の所在の切り分け)、Why(背景・因果の探究)を経て初めて、比較・選択可能な良質なHowが立ち上がる。
• 組織内の会議と組織間の連携に共通する構造:結論(How)を急ぎ責任が前面化する場では自己防衛が働き発言が阻害されるが、「今日は聞く/結論を求めない」という場の前提が明示されるとマイノリティの視座が立ち上がりやすくなる。
• 日常生活における「何が足りないかから自らHowを育てる遊び」と、職場における「降りてくるHowを即時運用する緊張」の対照性。根拠や理由の薄い指示がストレスを生む構造。
印象的だった気付き
• トラブル発生時、提供者側の「責任・行動」と受け手側の「心理・感情」という意識の鮮やかな対比から、他者の位置へ視座をスライドさせる客観視が生まれる。
• 「なぜ(Why)」は単なる原因追及や言い訳の理由ではなく、他の選択肢(複数のHow)を拓くための因果を確かめる営みである。
• 1対1の信頼関係では意見が出やすいが、全体の場に信頼が橋渡しされていないと公の場での発言可能性が縮んでしまう。
• 日常生活でHowを立ち上げるプロセスに面白さや遊びを見出すことが、組織の緊張や即時運用への耐性を育てる。
この部で広がった世界認識
• 第二部では、第一部の「組織の内側の気づき」から視野が拡張され、組織間の「境界」や「場の前提設計」へと視点が補完された。同一の事象であっても、立場(医師、看護師、MR、患者、サービス業など)によって最初に立ち上がるステップや世界の風景が全く異なることが明らかになった。
• これらの視点のズレは対立ではなく、What・Where・Why・Howの連鎖として再配置されることで相互に補完し合う関係へと昇華された。また、発言のしやすさは個人の資質だけでなく、場の前提(結論を求めるのか、聞く場なのか)や責任の配分、信頼の構造に依存していることがプロセスとして理解された。
• さらに日常と仕事におけるHowの温度差を行き来することで、Howを単なる固定的手段ではなく、時間や関係性の中で柔軟に姿を変える生態として捉え直す視界が開かれた。
第三部
統合された視座
• 組織の内外を問わず、境界は制度や役割の線であると同時に、場の前提・責任・信頼の配列が織りなす心理的・関係的な線でもある。異なる立場が最初に立ち上げるステップ(看護師の生活視点、医師のプロセス視点、MRの実行視点、サービス業の予防視点など)は異なるが、What(本来像)・Where(所在)・Why(背景と意図)を丁寧に接続することで、Howは単発の対処療法を脱し、本来の姿に収束する。時間的切迫や制約が存在する場であっても、事前・事後の二層の通路や雑談の余白を設計することで、多声性と速度は両立しうる。
全体を通して見えてきた本質
• 現場の情報共有とは単なるデータやルールの伝達ではなく、言葉になりきらない違和感、経験、立場の違いが生む感情のグラデーションに耳を傾ける「観察と対話の営み」である。
• 情報がHowの形でしか流れない文化は背景(Why)を窒息させ、現場を行動の空回りへと追い込む。「Whyを保持する勇気」と「場の前提の再デザイン」が結びつくことで、Whyは境目を越えて循環する。
• ダンスにおいて振り付け(How)を間違えても作品の意図(What/Why)が共有されていれば表現が届くように、意図や背景が織り込まれて初めてHowは確かな成果と意味を持つ。
参加者が持ち帰る問い
• 会議や業務で語られなかった違和感や少数意見を、なかったことにせず拾い上げる通路をどう増設できるか。
• 受け取ったHowに対して、どのように立ち止まり、自らのWhyや本来あるべき姿(What)を差し込むことができるか。
• 自分の現場において、どの境目でWhyが滞っているか。解決の場と問題の場がずれているとき、誰に何をどう伝えれば連鎖がつながるか。
• 日常でのHow生成の遊びを、仕事の緊張や時間制約とどう接続し、自分自身の時間感覚を再設計できるか。
集会全体の流れ
• 2026年11月1日07:55:22に開始された集会は、介護現場での食事摂取における微細な気づきから静かに幕を開けた。「何を補うか(How)」ではなく「どんな場面なら飲めているか(Why)」へと立ち戻る介護士の視点が紹介され、公式な会議の枠組みから外れた終了後の少人数での雑談(MATM)や、個人の暗黙知が組織へ届くまでの見えない壁が共有された。
• 対話は続いて、医薬品の供給停止という具体的事象を契機に、組織の「境界」へと展開した。現場ではメーカーから医事課マネージャー、門前薬局、医師へと情報が流れる中で、起点・影響点・報告集積点のズレや制度的制約が浮き彫りになる。MRが即座に代替提案(How)へ動くのに対し、看護師は患者の痛み管理(What)を案じ、サービス業の参加者は予防の視点(Why)を投げかける。ここで「問題解決の4ステップ(What/Where/Why/How)」が提示され、各職種の視点が対立ではなく連鎖として整理されていった。
• 後半では、会議における責任の重みと同調圧力、発言資格の境界という構造的課題に光が当てられた。「結論を求めない/聞く」という場の前提の明示や、ベテランによる事前ネゴなど、速度の中に余白を確保する工夫が語られる。さらにダンサーの視点から「意図(Why)が共有されていれば、振り付け(How)が多少ズレても表現は伝わる」という比喩が持ち込まれ、日常のHow生成の遊びと仕事の緊迫のギャップを生きる知恵へと対話が深まった。
• 内側の微細な観察から外側の境界、そして日常と公の往復へと視座が広がり、参加者全員で「時間と関係の地形に沿ってHowを育てる」という統合的な思考の風景が紡ぎ出された。
今日生まれた「異」と「和」
• 異
・「薬がない・供給停止」は現象に過ぎず、問題とは「本来あるべき治療継続との差(What)」であるという問題設定の転換。
・供給停止という同一事象に対する、提供側の「責任と行動(説明・謝罪)」と受け手側の「心理と感情(不安)」の対比。
・ダンスの比喩による「意図(Why)と振り付け(How)」の関係性の可視化。
・境目を制度的な線だけでなく、「場の前提と責任の配列が作る心理的な線」として捉え直す視座。
・Howを固定的手段ではなく、「時間と関係の地形に応じて姿を変える生態」と捉え、会議外の声を持続的な資源とみなす価値観。
• 和
・解決策(How)へ急ぐ衝動を抑え、背景(Why)や本来像(What)を確かめ合うことが、結果として良質な複数案の比較・選択を生むという共鳴。
・職種や立場の違い(生活視点、プロセス視点、実行視点、予防視点など)は優劣ではなく、問題解決の連鎖を補完し合う関係であるという共通理解。
・仕組みや制度を整えるだけでは不十分であり、その隙間にある「言葉にならない気づき」や「偶発的な対話」をすくい上げる場のデザインの大切さへの合意。
一文で表す今回の集会
• 意図(Why)なきHowの連鎖を越えて、境界にこぼれ落ちる微細な声と多様な視座を織り込み、時間と関係の地形に沿って本質的な解決を育てる対話の旅。
PHPの脆弱性への対応完了について2026.10.23
平素より当サイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび公表されたPHPの脆弱性について、必要なセキュリティ対応および動作確認が完了いたしました。
現在、当サイトは通常どおりご利用いただけます。
今後も安全なサイト運営に努めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
第17回異と和~違いが調和を紡ぐ時代へ~議事録2026.10.04

令和8年10月4日
仙台奥羽ロータリークラブ10月臨時例会
MRオープンカフェ第一部
AIと人口減少の中で個人と地域が選択権を取り戻す「適材適所」戦略
発表者
● ファシリテーター:
・光武寿人様(エーザイ株式会社)
・中嶋誉様(エーザイ株式会社)
・宗像靖彦(医療法人総志会)
集会テーマ
• AIと人口減少という二つの大きな潮流の中で、個人と地域はいかにして固有の価値を見出し、「適材適所」を主体的に実現していくのか。
集会全体を貫く問い
• 均一化の圧力の中で、私たちは自らの「適所」を選ぶ選択権を本当に手にしているのだろうか。そして、その選択を可能にするものとは何か。
第一部:個人の適材適所 — AIは「均す」か「際立たせる」か
主な視点
• AIによる能力の均一化と格差拡大の並存: AIは「苦手」を補い能力差を縮小する(均一化)一方で、熟練者が使いこなすことで成果が加速し、差が広がる可能性(際立ち)も持つ。
• 成長機会としての「苦手」: 特に若手にとって、苦手をAIに任せることは、思考力や問題解決能力を育む機会を奪う「諸刃の剣」になりかねないという懸念。
• 適材適所の再定義: 人を型にはめるのではなく、仕事をAIなどの道具で分解・再編し、個々の強みと弱みの組み合わせで価値を生むプロセスとして捉え直す視点。
• 判断軸の重要性: AIの回答を鵜呑みにせず、経験に裏打ちされた「判断軸」や「違和感を覚える感性」を持つことが、AI時代の人間の重要な能力になる。
• 主体的な選択: AIがあろうがなかろうが、「自分はどのような人間でありたいか」という根源的な問いこそが、個人の目指す道、すなわち「適材適所」につながる。
印象的だった気付き
• AIは一方向に作用する技術ではなく、補助の仕方次第で「均す」ことにも「際立たせる」ことにも働く。
• 苦手の克服は「必須」から「選択」へと移行し、「どの苦手を物語として残すか」という選択が、その人の個性を形づくる。
• AIの答えの正誤を判断できること自体が、これからの時代における人間の重要な能力になる。
• 「尖る」とは能力の優劣ではなく、自分の興味・関心事を「生かす」ことであり、それによって社会の多様性が増すのではないか。
この部で広がった世界認識
• 第一部は、AIがもたらす「均一化」と「際立ち(個性化)」という二つの側面を巡って始まった。当初、「AIに任せるか、自力でやるか」という二元論で語られがちだった対話は、キャリアの段階や個人の価値観によってAIの意味合いが全く異なることを浮き彫りにした。経験者にとっては業務を加速させる「相棒」だが、成長途上の若者にとっては思考の機会を奪いかねない。
• この対話を通して、「AIが人間をどう変えるか」という受け身の視点から、「人間がAIをどう使いこなし自己実現するか」という主体的な視点へと転換が起きた。AIによる能力の平準化は、スキルセットの優劣ではなく「何を伝えたいか」という本質的な価値で勝負できる世界を示唆する。そして、AIは私たちに「人間とは何か」「自分はどうありたいか」を改めて問い直す鏡のような存在として捉え直された。「適材適所」とは、AIに最適な場所を教えてもらうことではなく、AIという道具を手に、自らの「ありたい姿」を探求し、実現していくプロセスそのものであるという認識が広がった。
第二部:地域の適材適所 — 均一化の先にある固有性
主な視点
• 地域の「均一化」モデルの限界: 東京のような大都市を目指す戦略は、人口動態の現実(徳島、宮城等の比較)から見ても有効とは限らない。
• 「適材適所」としての地域戦略: 地域の強みや弱みを直視し、都会の模倣ではない独自の価値(例:北海道釧路市の「クール釧路」)を見出すアプローチの必要性。
• 「成功」の定義の問い直し: 神山町の事例から、「人口維持」という単一指標だけでなく、関係人口の創出や選択肢の増加といった「豊かさ」で地域の価値を測るべきではないかという視点。
• 個人の「得意」と地域の結びつき: 個人の持つスキルや情熱(例:スポーツ経験)が、次世代育成などを通じて地域を豊かにするという、身近な貢献の視点。
• 「魅力」と「生活」の分離: アートや自然といった「魅力」だけでは定住には繋がらず、子育て支援などの経済的・生活基盤が不可欠であるという現実的な視点。
どのように視点が補完されたか
• 第一部で探求された個人の「適材適所」は、第二部で「地域」というキャンバスに広げられた。「AIによる能力の均一化」と「大都市への一極集中」は、個人と地域が直面する相似形の課題として重なる。特に「電車のない徳島」というエピソードは、画一的な基準で測れば「弱み」に見えるものが、視点を変えれば唯一無二の「強み」や「個性」になり得ることを象徴し、第一部で語られた「AIにはない人間の強み」というテーマを鮮やかに補完した。
• さらに、神山町の「魅力は増したが、人口は減った」という複雑な現実は、「成功=人口維持」という固定観念を揺るがし、地域の価値を測る多角的な物差しの必要性を示した。そして、個人の「得意を伸ばす」構図は、地域では「基盤をAI等で支え、固有の関係性と資源を際立たせる」構図として重なり、個人の貢献と地域の未来が地続きのテーマであることが共有された。これにより、適材適所の議論は、単なる能力の配置から、生活者の視点を含んだ持続可能なコミュニティデザインの問いへと拡張された。
第三部:統合された視座
統合された視座
• 「人」と「地域」という異なるスケールで語られた「均一化」と「適材適所」は、地続きのテーマであった。AIによる能力の均一化が進む世界で人が固有の価値を見出すプロセスと、大都市への一極集中が進む中で地方が独自の魅力で存続しようとするプロセスは、相似形をなしている。
• どちらも、外部の基準に合わせるのではなく、自らの内なる特性(興味関心、歴史、文化)に目を向け、それをどう輝かせるかという問いに帰着する。そして、その探求は最終的に「選択権」というキーワードに収斂される。AIや自治体の役割は、効率的なマッチングではなく、個人や地域が自らの「適」を選び取るための「選択肢」を豊かにし、それを行使できるプラットフォームを提供することにある。
全体を通して見えてきた本質
• 「適材適所」とは、予め用意された場所に自分を当てはめる静的な状態ではない。自らの「異」(他とは違う特性)を深く理解し、それを社会や他者との関係性の中で「和」(共鳴)させながら、自ら固有の価値を創造していく動的なプロセスそのものである。
• 人口維持は総量よりも「機能の持続」と「層の厚み」が本質であり、学び・仕事・暮らしの結び目を、自治体単体ではなく近隣圏を含むネットワークで編み直す設計思想が求められる。その中で、行政は「欲しい人材を明示して呼び込む」逆指名型のコーディネーターとなり、個人は「どのコミュニティなら自分の得意が希少化し活かされるか」という視点で場を選ぶ。適材適所とは、この双方向の呼び合いであり、関係の再編なのである。
参加者が持ち帰る問い
• 私(たち)にとっての「電車のない徳島」とは何か? 一見すると弱みや欠点に見えるが、実は固有の価値の源泉となっているものは何だろうか。
• どの「苦手」をAIに委ね、どの「苦手」を自らの物語として残すか。そして、AIを使ってでも突き詰めたい「尖った部分」とは何か。
• 自分の持つ「得意」や「経験」は、どのコミュニティ・どのスケールで希少性を持ち、地域を豊かにするためにどう活かせるだろうか。
• 私たちは、自らの「適所」を選ぶための「選択権」を本当に手にしているか。その選択権を確かなものにするために、何ができるだろうか。
集会全体の流れ(思考の物語)
• 2026年10月4日の集会は、「AIは人を同じにするのか」という問いから始まった。第一部では、AIが個人の能力を「均す」側面と「際立たせる」側面を併せ持つことが示され、議論は「AIにどう使われるか」から「AIをどう使いこなすか」という主体性の問いへと深化した。「適材適所」は、AIに導かれる配置ではなく、自らのありたい姿を探求するプロセスとして捉え直された。
• 第二部では、その問いが「地域」へとスケールを変えた。「人口維持」という目標を前に、大都市の模倣(均一化)ではない、地域固有の価値を見出す「適材適所」が探求される。神山町の事例は、「成功=人口維持」という固定観念を解き放ち、地域の「豊かさ」を測る新しい物差しを求める旅へと参加者を誘った。
• 終盤、第一部と第二部の視点が重なり、「個人が強みを活かす」ことと「地域が個性を際立たせる」ことは相似形であることが見えてくる。そして、「その『適』は誰が決めるのか?」という根源的な問いが、議論を「選択権」という本質へと導いた。AIも自治体も、人を管理するのではなく、一人ひとりが自らの人生を選び取るための選択肢を豊かにする存在であるべきだ、という「和」が生まれた。対話は、均一化の圧力の中で、個人と地域が自らの物語を主体的に編集していくための、確かな足がかりを築いた。
今日生まれた「異」と「和」
• 異
・ 「人口が減っても、選択肢が増えれば地域は豊かになれる」という、人口指標主義からの脱却を促す視点。
・ 「適材適所」を、「誰が『適』を決定するのか」という権力と主体性の問題として捉え直す視点。
・ 苦手の克服を目標ではなく「編集可能な物語の素材」とみなす価値観。
• 和
・ AI時代の個人の在り方と、現代社会における地域の在り方は、「均一化の圧力の中でいかに固有の価値を見出すか」という同じ問いに直面しているという発見。
・ 適材適所の本質は、最適な配置ではなく、個人や地域が自らの生き方を選ぶ「選択権」を保障し、そのための選択肢を豊かにすることにあるという共鳴。
・ 基盤は均一化で支え、物語は人と地域で際立たせる—という二層の循環構造への理解。
一文で表す今回の集会
• AIと人口減少という鏡は、私たちが何者であるかを映すのではなく、私たちが何者になりたいかを問いかけ、その「選択権」を取り戻す物語の始まりを告げた。
10月4日(日)にMRオープンカフェを開催しました。2026.10.04
10月4日(日)にMRオープンカフェを開催しました。
以下の会社様が参加されました。
第1部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様、大内様
③アッヴィ合同会社 山本様
④エーザイ株式会社 光武様、岡野様、中嶋様
⑤旭化成セラピューティクス株式会社 古西様
⑥日本イーライリリー株式会社 新沼様
⑦株式会社メディセオ 泉澤様、吉田様
⑧ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様
⑨大正製薬株式会社 新村様、石川様
第2部
10月は都合により中止
【次回MRオープンカフェについて】
令和8年11月1日 日曜日 開錠:AM7:30
宗像靖彦クリニック(モークシャタウンホール)にて開催します。
(第1部はハイブリッド形式でリモート配信も行います。)
第1部 AM8:00開始
討議テーマ:『組織の調律~WhyとHowのあいだ~』
ファシリテーター:山本将人様(アッヴィ合同会社)、岩舘皓・宗像靖彦(医療法人総志会)
第2部 AM9:00開始予定
個別面談
【お願い】
次回のMRオープンカフェ第1部・第2部に参加を希望される方は、10月28日(水)17時までに担当者にご連絡ください。ご不明な点は担当者へお問い合わせください。



