ムナクリ通信

院長日記のムナクリ通信一覧

宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
もっと詳しくお聞きしたい事や、他に知りたい内容などございましたら、スタッフにお伝えください。

院長日記恐怖心と攻撃性について2020.05.04

新型コロナウイルスの話題が途切れることがありません。Stay Homeに関連して、「コロナうつ」などの話題も聞かれるようになってきました。
現在、テレビやSNSなど各種の情報媒体から得られる情報は必ずしも正しい情報とは言えず、偏った情報に尾ひれ背ひれがついてウイルスのように拡散しています。

恐怖心は、脳の「扁桃体」という中枢で発生します。「大脳辺縁系」という場所の一部です。扁桃体は同時に攻撃性の中枢とも言われています。
ウイルス感染への過剰な恐怖心が扁桃体の過剰反応を引き起こして、虐待や差別、暴力などの攻撃性を誘発している可能性があります。

ロックダウン政策が長期化すると、感染に対する恐怖だけではなく、生活や仕事、社会生活への恐怖心が発生してきます。
今後、扁桃体機能にかかわる社会現象が多く見られるようになってくるかもしれません。

人類には科学や芸術といった文化があります。偏った意見で自分の行動を規定するのではなく、科学的に根拠のある多様な情報を論理的に考察して、根拠のある行動を起こしてゆくことが大切です。
一方では、音楽などの芸術に触れ、感動する体験も人間性を維持・向上させてくれます。日本国憲法第25条「健康で文化的な生活を送る権利」この権利を行使することができるのは私たち市民です。
人類の英知が結集された科学と芸術という文化を正しく生活に織り込んでゆきましょう。

If you want others to be happy, practice compassion.
If you want to be happy, practice compassion.

院長日記当院診療風景2020.04.27

市民の感染症予防意識が浸透してきているためか、感染性胃腸炎や水疱瘡、リンゴ病など感染症が減っているとの報道がありました。いかなる時でも、標準予防策は徹底したほうが良いということです。

院長日記不要不急2020.04.04

新型コロナウイルスCOVID-19感染拡大防止策の一環として、「不要不急の外出を控えること」という要請が出ています。

旺文社の国語辞典によると、
不要:必要でないこと。なくても困らない状態
不急:さし迫っていないこと。また、そのさま。
だそうです。

日常生活においては、不要不急ではないこと、つまり、絶対に必要でさし迫っていることの方が少ないということに気づきます。

徒然草第123段を思い浮かべます。「食衣住薬」があれば、裕福で豊かな生活と言えるということです。
今回のウイルス感染拡大においては、重症患者が医療アクセスできなくなる事態を避けることが一番大事です。
入院機能を持った医療機関を守らなければなりません。
私たちのような、クリニック・診療所が防波堤になって、病院機能を温存してゆく必要があるのだと感じています。

各自が「不要不急」を体感して実践することは、すべての人々が豊かな生活を送ることを約束することになるのです。

院長日記新型コロナウイルス(COVID-19)感染対策の考え方2020.03.11

今や世界はコロナウイルスの話題一色です。
マスクの転売や衛生用品の窃盗などの犯罪発生。
人の動きを規制・自粛することよって引き起こされる経済活動の縮小と企業業績悪化。
集団パニック現象が起こっています。

新型ウイルス感染流行の終息は、ウイルス感染治癒後に獲得される抗ウイルス中和抗体陽性者が一定数に達することで達成します。

現在、世界各国で行われている公衆衛生的な封じ込め対策(移動や集合の規制・自粛)は、ウイルス感染者の「増加速度」を緩やかにする目的で行われています。
ウイルス感染者数の抑制が主目的ではありません。

ウイルス感染者数が集団感染などで急増することで、医療対応需要が高まってしまうと、重症患者さんへの対応に支障が生じます。
感染者数が増加すれば、必然的に重症者も増加することになるからです。
限られた医療資源を有効にかつ効率よく活用するためには感染者の急増は文字通り致命的となってしまいます。

現在の新型コロナウイルス感染に対するイメージが、何となく感染を「悪」として捉えられがちなムードになっていることが気がかりです。

新型ウイルスには誰もが罹患すると言っても過言ではありません。
自分だけは感染したくないという気持ちはわかりますが、それを根拠とした利己的行為は誰の利益にもなりません。

新型コロナウイルスCOVID-19には誰もがいつか感染するのです。

集団感染による感染者の急増にブレーキがかかり、患者数の「緩やかな増加」の傾向が見えてくるようなら、普段通りの生活に戻るべきです。

人類は常にウイルスと共存しているのです。

院長日記日本の新型コロナウイルス感染拡大対策について2020.03.02

Massgetheringの状態がウイルス感染拡大につながることから、学校の休校や大勢が集まるイベントの自粛が行われています。

このような措置は公衆衛生上は理にかなった対策と考えられます。

この対策は現代社会にとって、これまでのライフスタイルを見つめなおす機会になるかもしれません。

日本の医療費は毎年45兆円とされていますが、家計から支出される娯楽費は毎年65兆円です。

実は、日本人が娯楽を控えれば、日本の医療費の全額が保険制度の助けを借りずとも賄えてしまうのです。

医療法人総志会では「墨家十論」をコンセプトとしたモークシャタウン計画を推進していますが、これからの人口減少社会において生きるために必要な支出の優先順位を考え直してゆく必要があると思っています。

今回のウイルス感染対策を通して、私たち人類にとって、本当に必要なものが何であるのか、深く考える機会になるのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染はすべての人が均等に罹患する機会(Even Chance)を持っています。

自分さえ良ければといった考え方は否定しなければなりません。

すべてはつながって、一つになっていると考えなければなりません。

マスクやトイレットペーパーの買い占めは、個人の利益にも社会の利益にもなりません。

私のクリニックでも充填しておいた手指消毒用アルコールが丸ごと無くなるなど、これまででは考えられないようなことが起こっています。

モークシャタウン計画の原点である「墨家十論」にあらためて想いを馳せているところです。

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