宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
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院長日記生物多様性と共生 — 生き物たちから学ぶ協調の知恵2025.06.03
「いただきます」——
この言葉には、命をいただき、自らを生かす深い感謝が込められています。
私たちは、数えきれないほどの生命のつながりの中で、日々を生きています。
森を見てみましょう。
生命力を誇った巨樹も、やがて朽ちて倒れ、その根元に光をもたらし、幼い木々を育てます。
強いものが弱いものを奪うのではなく、生命は必然的に協調のリズムを奏でています。
協調は、自然の摂理。
私たちもまた、その中で生かされているのだと、忘れずにいたい。
淡々と、謙虚に。
命の循環の中にある自分を感じながら、日々を丁寧に送りたいと思います。
Biodiversity and Coexistence — Learning the Wisdom of Harmony from Living Beings
“Itadakimasu”—
This simple phrase before a meal expresses profound gratitude for the lives that sustain our own.
We live within an intricate web of countless forms of life.
In the forest, even the mightiest trees eventually fall.
Yet in doing so, they create light and space for new seedlings to grow.
Life does not compete to conquer, but to cooperate—an inevitable rhythm in nature.
Harmony is not an option—it is the essence of life itself.
And we, too, are part of this harmony.
Quietly, humbly.
May we remember to honor these rhythms and live each day with care and gratitude.
YouTube【10/2更新】医療法人総志会のYouTubeチャンネルが更新されました2023.10.05
医療法人総志会のYouTubeチャンネルでは、当院理事長が病気についての詳しい解説動画を更新しております。ぜひ、ご覧ください。
▼最新動画【01.関節リウマチの治療費】
院長日記新型コロナウイルスワクチン三回目接種にあたって (野球に例えると)2022.02.21
新型コロナウイルスワクチン三回目接種にあたっては、「なぜワクチンの3回目接種が必要なの?」「3回目ワクチン接種の効果は?」「副反応や副反応対応は?」など疑問や不安を抱えてる方も多いかと思います。
今回は安心してワクチンを受けていただけるように3回目接種についてわかりやすく野球に例えて説明をいたします。
一回目・二回目のワクチン接種でウイルスに対する中和抗体(ウイルス感染を防ぐ抗体)を作ることのできる細胞(B細胞)が誘導されました。
(リトルリーグと高校野球で、十分なトレーニングを積んで、剛速球を投げることのできるプロ野球選手を養成することができました。)
このB細胞は抗原刺激が無いと、記憶B細胞となって、永い眠りについてしまいます。このような場合、いざウイルスに感染しても、抗体産生までに(免疫の記憶が呼び起こされるまで)時間がかかってしまいます。
(プロになっても試合登板がなければ、球速は落ちて、ついには現役を引退することになります。)
三回目接種の目的は、記憶B細胞を呼び起こし、再び現役の中和抗体産生としてリバイバルさせる目的で行われます。
(もう一度試合に出るために、トレーニングを積んで、現役復帰することになります。)
一回目・二回目では十分な免疫能を獲得するために、免疫機能を抑制するお薬の服薬を調整しました。解熱剤も可能な限り服用を控えました。
(リトルリーグと高校野球では、一流のプロ野球選手になるために、野球以外の一切を我慢して、野球に専念しました。)
三回目接種にあたっては、すでに獲得された免疫機能を呼び戻すことが目的となりますので、ワクチン量は少量でも呼び戻し効果が期待できます。
現役復帰にあたっては、すでにプロ野球選手としての技術は獲得しているため、投球術のトレーニングではなく、9回を投げぬく体力をつけるトレーニングを中心に行います。
むしろ、過剰な免疫反応が発熱や倦怠感、関節痛などの有害な過剰反応を誘発する可能性がありますので、三回目接種にあたっては、積極的に副反応を抑制します。このため、必要であれば遠慮せずに解熱剤等の服用を行ってください。
過剰なトレーニングは負傷の原因となってしまいますので、体をいたわりながら無理のないトレーニングで現役復帰を果たします。
▼ワクチンの副反応について
1) 一回目・二回目より副反応の出現率は多い可能性があります。
2) 高齢者の場合、接種後遅れて副反応が出ることがあるようです。
この場合、発熱だけでなく、動悸・息切れなどの症状が出ることがあります。接種後2週間は要注意と思ってください。
▼ワクチンの副反応対応について
1) 水分の摂取:アルコール・カフェインは控えて、スポーツドリンクや麦茶が良いでしょう。
2) ストレス対策として酸化ストレス中和のためビタミンCの摂取を心がけてください。
3) 解熱・鎮痛剤の服用
院長日記新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)の副作用について2022.02.20
当法人職員に対してファイザー社の新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」で三回目のブースター接種を行い、完了しました。副作用の集計をお知らせします。
三回目接種での副作用の特徴は以下の通りです。
1)接種部位反応(注射をした部位の腫れや痛み)は全例で発生します。上記の統計では接種部位反応は除いてあります。
2)発熱、倦怠感、関節痛が多く見られます。
3)三回目接種での副作用は、一回目、二回目より多く発生します。
4)一回目、二回目で副作用を経験した数名は、三回目接種を回避しました。
5)一回目、二回目の副作用は、若い女性に多い傾向がありましたが、三回目接種では、男女、年齢にかかわらず発生します。
6)一回目、二回目で副作用が無かった方でも、三回目で副作用が発生します。
7)副作用は48時間以内に消失します。
三回目接種では多くの方で副作用が発生します。三回目接種の目的は、すでに獲得しているコロナウイルスへの免疫を強化することにあります。解熱鎮痛剤を上手に使って、副作用を軽く済ませることが良いと思います。
院長日記モデルナ社ワクチンによるブースター接種について2022.01.30
当院では新型コロナウイルスワクチン3回目接種をモデルナ社ワクチンで行います。
モデルナ社ワクチンを選定した理由は以下の通りです。
1)ファイザー社ワクチンの供給が不安定であること。
2)3回目ブースター接種では、接種量(投与抗原量)が多いと過剰な免疫反応が発生する可能性が危惧されます。
この点、モデルナ社ワクチンの場合、3回目接種は1・2回目の半量投与となっていることで、副反応を少なくする工夫がなされています。
上記、1)に関連して、今回の接種にあたってはワクチン供給量がこれまで以上に不安定です。
このため、当院での3回目ワクチン接種は、ワクチンの破棄を回避するため、一定量のワクチン供給を待ちつつ特定の日曜日に集中して行うことといたしました。
当院では、関節リウマチで治療中の患者さんで、ワクチン効果の確認を希望する方に抗体検査を行ってきました。
8名の患者さんが2回目接種終了後に検査を受け、全員がIgG抗体(ウイルス中和抗体)陽性でした。
3回目接種は新たな免疫を獲得する目的ではなく、体に記憶された免疫反応にウイルス中和抗体産生を思い出させる目的で行われます。
当院では3回目接種にあたり、副反応防止と抑制に重点を置いた接種を行います。