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院長日記新型コロナウイルス(COVID-19)感染対策の考え方2020.03.11
今や世界はコロナウイルスの話題一色です。
マスクの転売や衛生用品の窃盗などの犯罪発生。
人の動きを規制・自粛することよって引き起こされる経済活動の縮小と企業業績悪化。
集団パニック現象が起こっています。
新型ウイルス感染流行の終息は、ウイルス感染治癒後に獲得される抗ウイルス中和抗体陽性者が一定数に達することで達成します。
現在、世界各国で行われている公衆衛生的な封じ込め対策(移動や集合の規制・自粛)は、ウイルス感染者の「増加速度」を緩やかにする目的で行われています。
ウイルス感染者数の抑制が主目的ではありません。
ウイルス感染者数が集団感染などで急増することで、医療対応需要が高まってしまうと、重症患者さんへの対応に支障が生じます。
感染者数が増加すれば、必然的に重症者も増加することになるからです。
限られた医療資源を有効にかつ効率よく活用するためには感染者の急増は文字通り致命的となってしまいます。
現在の新型コロナウイルス感染に対するイメージが、何となく感染を「悪」として捉えられがちなムードになっていることが気がかりです。
新型ウイルスには誰もが罹患すると言っても過言ではありません。
自分だけは感染したくないという気持ちはわかりますが、それを根拠とした利己的行為は誰の利益にもなりません。
新型コロナウイルスCOVID-19には誰もがいつか感染するのです。
集団感染による感染者の急増にブレーキがかかり、患者数の「緩やかな増加」の傾向が見えてくるようなら、普段通りの生活に戻るべきです。
人類は常にウイルスと共存しているのです。
Yasuhiko MUNAKATA M.D., Ph.D.
医療法人総志会理事長
宗像靖彦クリニック院長
昭和63年 東北大学医学部卒業
平成02年 東北大学医学部大学院に進学(リウマチ膠原病の研究を行う)
平成08年~ 米国ハーバードメディカルスクール・ダナファーバー癌研究所に留学
平成10年~ 東北大学病院 血液免疫科にて臨床・研究・教育に従事
平成17年~ 医療法人美瑛 理事長就任
平成25年 宗像靖彦クリニック開設
平成26年 医療法人総志会 理事長就任