院長日記のムナクリ通信一覧
宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
もっと詳しくお聞きしたい事や、他に知りたい内容などございましたら、スタッフにお伝えください。
院長日記墨家十論について2018.06.29
中国の戦国時代(紀元前403~紀元前221)に人類愛を説く思想集団として興った「墨家」思想の中核部分が墨家十論です。現代社会に通用する思想です。医療法人総志会の目指す社会像がこの「墨家十論」に集約されています。
①「兼愛」:すべての人を公平に隔たり無く愛すること。
②「非攻」:侵略目的の争いを否定する。
③「尚賢」:貴賤を問わず、能力のある人物を登用すること。
④「尚同」:正しい目的・考え方にすべての人々・社会が従うことで、価値基準を一つにして社会秩序守られ、社会が繁栄する。
⑤「節用」:無駄な出費を抑え、節約すること。
⑥「節葬」:葬礼を簡素にし、葬祭・祭礼にかかる浪費を防ぐこと。
⑦「非命」:宿命論を否定する。人は努力して働くことで、自分や社会の運命を変えることができる。
⑧「非楽」:人々を悦楽にふけらせ、労働から遠ざけるような過剰な娯楽を否定する。
⑨「天志」:天の意思は人々が正しいことを当たり前におこなうことであり、憎しみ合いや争いはやめなければならない。
⑩「明鬼」:人々の善悪の行いを監視して賞罰を与える鬼神が存在し、争いなどの悪い行いは罰せられる。
院長日記なぜ愛子なのか?2018.06.28
当院は本年10月にJR仙山線愛子駅前に移転しますが、移転先を愛子に選定した理由の一つが「仙山生活圏」です。人口減少による国力の低下について、自治体の枠を超え、生活圏を重視した生活環境の整備が必要です。愛子は仙台市中心部からJRまたはR48で約20分西の位置にあります。ということは、山形に20分近づくわけです。山形からの患者さん受け入れ、山形からの雇用応募を受けるための拠点としては、愛子が最適でした。モークシャタウン計画に託された目的の一つとして、仙山生活圏の生活環境整備があるのです。
山形県おもてなし課長の「きてけろくん」
院長日記当院移転に関するQ&A2018.05.10
宗像靖彦クリニックは平成30年10月1日「JR仙山線 愛子駅」より徒歩5分の場所に移転し、医療・介護・教育の街「モークシャタウン」の併設クリニックとして診療を行うこととなりました。今回は移転に関して患者さんより寄せられた質問にQ&A形式でお答えしております。
Q:なぜ愛子に移転するのですか?
A:クリニック併設型の老人ホームを設立するからです。アエルに老人ホームをつくることはできませんからね。
Q:クリニックをアエルに残して、老人ホームと別々に運営しないのはなぜですか?
A:クリニックを併設することで、老人ホームは機能的に病院に匹敵する機能になります。このため、重症度や介護度の高い方々をケアすることができるのです。クリニックと老人ホームが一体化することに重要な意味があるのです。
Q:なぜ病院をつくらないのですか?
A:国の計画で、地域ごとに病床数が割り当てられているため、新たな病床を設けることができないからです。
Q:なぜ老人ホームが必要なのですか?
A:語りつくせない様々な理由がありますが、大きな理由は以下の三つです。
①介護のために仕事をやめなければならない方々に仕事を継続していただきたい。
介護は私たちに任せてください。
②医療度の高い方々(急性期を脱しても入院が必要な患者さんなど)を診る機関が不足しています。このため、急性期病院の入院機能が著しく低下しているのです。
③私が診てきたリウマチ・膠原病など難病の患者さんも高齢化してくると通院が出来なくなり、一貫して診てゆくことができなくなります。このため、私が直接コミットできる入院機能に匹敵する施設が必要になってきています。
Q:診療時間に変更はありますか?
A:変更はありません。来年1月には老人ホーム「モークシャ愛子」がオープンします。これに伴って、若干の変更があるかもしれません(休日内科診療当番など)。
Q:職員は足りていますか?
A:施設規模が大きいため、オープニングスタッフを大規模に募集する予定です。看護職種・介護関連職種・事務系職種など段階的に募集してゆく予定です。ホームページでは必ず告知します。当法人窓口まで直接ご連絡いただいてもかまいません。
Q:建設費用など大変ですね。
A:医療法人は利益団体ではありません。当法人のポリシーとして、社会還元と社会創造が第一です。当法人は、私たちの事業ビジョンをご理解いただき、ご賛同していただける仲間に恵まれています。行政機関・金融機関をはじめとして、多くの分野の多くの方々から力強い支援を受けておりますので、ご心配には及びません。
院長日記老人ホーム建設の意義について2018.02.18
先日、「建設新聞」に当法人の老人ホーム建設計画の記事が掲載されて、多くの質問が寄せられています。今、何故老人ホーム建設を行うのか、その意義について説明させていただきます。
少子高齢化によって国力が衰えてきています。2025年には、団塊の世代が75歳に達し、医療介護の費用負担が増大します。医療介護にかかわる費用負担の多くは、就労者に依存することになります。釣り鐘型の日本の人口構成が理想的なピラミッド型に戻るまで、この衰退傾向は持続します。人口構成の是正には数百年の年月を要します。私はその間に日本という国が亡くなってしまうのではという危機感を強く抱いています。
「今」を生きている国民が、将来を託す子供たちのためにできることをすべてしておかなければなりません。私は医療人として、今提案できることを全身全霊のすべてをかけてしておきたいと思っています。国は「地域包括ケアシステム」というマスタープランを発表し、国力の衰退に歯止めをかけようとしています。私たちの提案する老人ホーム建設は「地域包括ケアシステム」という問いかけに対する、民間からの具体的な返答なのです。
私たちの老人ホームでは医療介護度の高い方を対象として計画しており、以下の点について明確なプレゼンスを示してゆきます。
①患者さんのご家族を介護負担から解放し、介護離職・介護休職ゼロを実現します。
②入所された方に対しては、リハビリなどの積極的自立支援を促し、医療度の低下を目指します。
③急性期病院の後方支援を行い、急性期病院の介護負担を軽減します。
院長日記クリニックにおける医療費支払い方法について2017.03.01
~クレジットカードの必要性~
関節リウマチの治療では、高額な生物学的製剤の登場によってクリニックや薬局で大きな金額の医療費支払いをしなければならないことが多くなってきています。現金を持ち歩かず支払い決済ができるクレジットカードの有用性が推定されます。実際、入院費用のクレジットカード決済が可能な医療機関は増加しています。同様に外来診療でもクレジットカード決済方式の需要は高いのでしょうか?当院連携薬局から興味深いアンケート調査結果が出されました。調査薬局から許可を得て、調査結果を掲載します。調査薬局を利用する患者さんを対象とした結果です。
① クレジットカードの所有状況
クレジットカードを持っている 82%
クレジットカードを持っていない 18%
*クレジットカード普及率は思ったより少ないと思いました。
② クレジットカード決済希望状況
希望する 45%
希望しない 36%
どちらでもよい 19%
*クレジットカード決済希望者はあまり多くないようです。
③ クレジットカード決済希望金額
5000円以上 25%
10000円以上 16%
20000円以上 11%
金額にかかわらず 48%
*クレジットカード決済希望者は窓口支払額に依存していません。
外来診療でのクレジットカード決済需要は大きくありませんでした。