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慢性疼痛線維筋痛症の痛みについて2014.09.29
最近、米国リウマチ学会のジャーナルに、線維筋痛症の痛みに関する論文が発表されました。
線維筋痛症の患者さんに特殊な方法でMRI検査を行ったところ、痛みとは関係ない「視覚情報」や「聴覚情報」でも、線維筋痛症の患者さんの脳は「痛み」と感じてしまうようです。
「視覚情報」や「聴覚情報」をインプットすれば、通常は脳の視覚領域や聴覚領域が活動をするはずですが、線維筋痛症の患者さんの脳では、むしろ視覚領域や聴覚領域の活動が思ったほど上がらず、そのかわりに「島」という側頭葉の奥にある領域が活性化してしまうようです。
「島」は情動に関連した領域で、痛みの体験や喜怒哀楽や不快感、恐怖などの基礎的な感情の体験に重要な役割を持つと考えられています。
線維筋痛症の患者さんの脳では、感覚情報の統合障害がある可能性を示唆しています。
Yasuhiko MUNAKATA M.D., Ph.D.
医療法人総志会理事長
宗像靖彦クリニック院長
昭和63年 東北大学医学部卒業
平成02年 東北大学医学部大学院に進学(リウマチ膠原病の研究を行う)
平成08年~ 米国ハーバードメディカルスクール・ダナファーバー癌研究所に留学
平成10年~ 東北大学病院 血液免疫科にて臨床・研究・教育に従事
平成17年~ 医療法人美瑛 理事長就任
平成25年 宗像靖彦クリニック開設
平成26年 医療法人総志会 理事長就任