宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
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院長日記ワクチン接種をためらっている方へ-For those who are hesitant about vaccination.2021.08.29
アメリカ在住の若い方から、新型コロナウイルワクチン接種に対する不安の声が届けられました。信仰の問題や、ウイルス遺伝子の影響、副作用など。皆さんも共通の心配があると思いますので、返信内容を掲示します。
Young persons living in the United States have expressed anxiety about the COVID-19 vaccination. Problems of faith, effects of viral genes, side effects, etc. I think everyone has common concerns, so I will post the reply.
For those who are hesitant about vaccination.
The new coronavirus COVID-19 is the first virus encountered by humankind, and no one has ever had immunity. The pandemic of viral infection ends with the acquisition of antibodies by many. Currently, the vaccine effect is not sufficient because the speed of vaccination is not keeping up with the mutation of the virus. COVID-19 has acquired mutations that reduce lethality and increase propagation. However, the case fatality rate is still higher than that of influenza virus. The case fatality rate of COVID-19 is still high, so it is still a threat to humankind. By speeding up vaccination, you can achieve a balance between lethality and transmission due to viral mutations. With the cooperation of many people in vaccination, this goal can be achieved quickly. The vaccine against COVID-19 is an mRNA vaccine, which is a very effective vaccine. Vaccine components are captured by phagocytic cells in the body, translated into viral surface proteins within the cells, and released into the body. The mRNA used in the vaccine is information only on the surface protein of the virus. Therefore, the COVID-19 virus itself is not replicated in the body. Also, vaccine mRNA is not reverse transcribed into DNA in the human body and not integrated into the genome. There is a belief that you do not want to put the genes of other organisms into your body, but since the vaccine is the same as infecting a part of the virus, think that “safe COVID-19 is infected”. Human cells have organelles called mitochondria. In fact, mitochondria contain unique DNA that is different from the DNA of human cells. Mitochondria are thought to be organisms that have invaded human cells during evolution. The inoculation of the mRNA vaccine into the human body and the entry of mitochondria into human cells are similar events. We often hear that the side effects of vaccines are scary. Vaccine side effects appear to be caused by two major causes. First of all, polyethylene glycol hypersensitivity. People who are hypersensitive to cosmetics are more likely to have anaphylactic symptoms of the vaccine. For such people, the method called H1-H2 block may be effective. And the second is dehydration. People who are accustomed to overdose of alcohol and caffeine are more likely to become dehydrated and have side effects. For women, menstrual bleeding causes dehydration. Women with menstrual bleeding will have strong side effects. A lot of fluid intake is required before and after vaccination to avoid side effects. Please be vaccinated by understanding the mechanism of action and characteristics of the vaccine. The cooperation of each and every one of you will help save the crisis of humankind.
【和訳】
ワクチン接種をためらっている方へ、
新型コロナウイルスは人類が初めて遭遇するウイルスで、これまで誰も免疫力を持っていませんでした。ウイルス感染のパンデミックは多くの人が抗体を獲得することによって終息します。現在、ワクチン効果が十分に得られていないのは、ワクチン接種のスピードが、ウイルスの変異に追い付いていないからです。COVID-19は致死力を減じて、伝搬力が強くなる変異を獲得してきています。しかしながら、まだインフルエンザウイルスより致死率は高い状況です。COVID-19の致死率はまだ高いため、人類にとってはいまだ脅威となっています。ワクチン接種をスピードアップすることで、ウイルス変異による致死力と伝搬力の均衡状態を得ることができます。多くの人がワクチン接種に協力することで、この目標は早く達成できます。COVID-19に対するワクチンはmRNAワクチンで、非常に有効性の高いワクチンです。ワクチンの成分は体内で、貪食細胞に補足され、その細胞内でウイルス表面タンパクに翻訳されて、体内に放出されます。ワクチンに使用されているmRNAはウイルスの表面タンパクだけの情報です。従って、体内でCOVID-19ウイルスそのものが複製されるわけではありません。また、ワクチンのmRNAが人間の体内でDNAに逆転写されて、ゲノムに組み込まれるということもありません。他の生物の遺伝子を体内に入れたくないという信仰がありますが、ワクチンはウイルスの一部を感染させているのと同じことですので、「安全なCOVID-19が感染する」と考えてください。人間の細胞にはミトコンドリアという細胞内小器官があります。実は、ミトコンドリアには人間の細胞のDNAとは異なる独自のDNAが入っています。ミトコンドリアは進化の過程で人間の細胞に侵入した生物と考えられています。mRNAワクチンが人体に接種されることと、ミトコンドリアが人間の細胞に入っていることは同じような出来事なのです。ワクチンの副作用が怖いという意見を多く耳にします。ワクチンの副作用は二つの原因で発生するようです。まず第一に、ポリエチレングリコール過敏症です。化粧品に過敏反応のある人は、ワクチンのアナフィラキシー症状が出やすいようです。このような人にはH1-H2ブロックという方法が有用です。そして、第二に脱水です。お酒やカフェインの過剰摂取に慣れている人は脱水になりやすく副作用が出やすいと考えられます。女性の場合は生理出血が脱水の原因となります。生理出血中の女性に、強い副作用が見られる傾向があります。ワクチンの副作用を軽減するためには、ワクチン接種の前後に、たくさんの水分摂取が必要となります。ワクチンの作用機序、特性を理解したうえでワクチン接種を受けてください。皆さん一人一人の協力が人類の危機を救うことにつながります。
院長日記コロナウイルスワクチン接種で寄せられる質問2021.06.29
市民への新型コロナウイルスワクチン接種が進行し、副反応についての質問が多く寄せられます。
皆さんにお答えしている内容について、まとめました。
院長日記新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)の副作用について2021.06.09
医療法人総志会職員を対象としたコミナティ接種が終了しました。
副作用発現には、以下の特徴がありました。
① 接種部位反応(痛み・腫れ)は全例で発現する。
② 一回目接種より二回目接種に副作用発現率が高い。
③ ワクチンの副作用は女性に多い。
④ 一回目接種で副作用が発現すると二回目接種でも同様の副作用が発現する。
⑤ 副作用としては発熱・頭痛・倦怠感・関節痛が多い。
⑥ 副作用は接種後二日以内に発現することが多い。
⑦ 40歳以下女性の二回目接種での副作用発現率が高い
現在進められている高齢者へのワクチン接種では、副作用の発現率は高くないと思いますが、今後、接種対象となる若い方々への接種では副作用に注意をして接種を進める必要があります。かかりつけ医を持たない方、就労者への集団接種の機会が多くなると思います。副作用への対応ができるかどうかが課題となるでしょう。
医療法人総志会では今後ワクチン接種で副作用の出やすい方々への安全な接種推進をお手伝いすべく、各方面と現在調整を行っております。
院長日記新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)の効果について2021.05.19
仙台市では、市民への新型コロナウイルスワクチン投与が開始されようとしています。
コミナティは3週間の間隔を空けて2回の接種が必要です。
ワクチン効果(抗体誘導)はいつ頃出て来るのでしょうか?
ワクチン投与後一週間毎に、抗体検査のモニタリングを行ってみました。
一回目接種後から二回目接種までの間、抗COVID-19抗体はIgM・IgGともに陰性でした。
二回目の接種後一週間でIgM弱陽性・IgG陽性になっていました。
抗体検査の検査感度を考慮する必要もあるのですが、私の場合、コミナティの二回目接種直後からIgM型抗体の誘導がおこり、間髪置かずIgG型抗体へのクラススイッチが起こっていったものと考えられます。
二回目接種後の抗体検出が早かったことから、一回目接種後には抗COVID-19抗体産生の準備は整っていたものと予想されます。
IgG型抗体産生細胞の一部はメモリー(記憶)細胞として長く体内に残って、実際のウイルスが体に侵入した際に、すかさず抗体を産生して侵入したウイルスを中和する働きをしてくれます。
変異型ウイルスが侵入した際にも、このメモリー細胞内で抗体遺伝子に変異が誘導され、変異ウイルスに対抗できる抗体のプロトタイプになってくれます。
免疫の記憶を長続きさせるためにはどうしたらよいのでしょうか?
実は、抗原暴露(ウイルスとの接触)が必要なのです。
ウイルスに対する中和抗体を獲得した後は、持続的に少量のウイルスに暴露しても問題はありません。
アメリカやイスラエルなど、ワクチン接種が進んだ国々でワクチンパスポート(接種証明)を発行し、マスク装着解除などの措置をとることができるのはこのためです。
ワクチン接種で必要なことは、できるだけ多くの人に、時間をかけずに接種を行うことなのです。
院長日記新型コロナウイルスCOVID-19のワクチン接種を推奨します2021.04.21
昨日、当院では新型コロナウイルスCOVID-19ワクチン接種のシュミレーションを行いました。
いよいよ一般市民向けのワクチン接種が開始されます。
当院では、以下の理由により、可能な限り多くの市民が接種するよう推奨します。
①今回接種されるRNAワクチンでは、有効率95%と非常に高い有効率が示されていること。
インフルエンザワクチンの有効率はおおよそ20~30%とされています。
②変異型ウイルスが検出され始めていることから、早いうちに集団免疫を獲得する必要があること。
集団免疫の獲得が遅れれば遅れるほど変異型ウイルスの出現確率が高まります。
③ワクチン接種後副作用の多くが医療機関で対応可能であること。
ウイルスも人類と同様に、地球上に生息する生物です。
地球環境も新型ウイルスと人類とが共存するための均衡状態に入ってゆくことになります。
新型コロナウイルスCOVID-19はエボラ出血熱ウイルスのような絶対的致死性ウイルスではありません。
感染しないことを前提にした対策より、共生を前提とした、ワクチンによる集団免疫獲得は自然の摂理にかなった人類の知恵と思われます。
多くの市民がワクチン接種に協力することによって、このパンデミックが終息してゆくことでしょう。
仙台市の市民向け接種については、現在、接種医療機関(かかりつけ医)での接種訓練がスタートしました。
接種準備が完了した後に、皆さんへの接種が開始される時期について、仙台市より案内があります。もうしばらくお待ちください。
仙台市から接種開始許可が発令され次第、当院ではかかりつけ患者さんへの接種を速やかに開始します。
集団接種にも協力してゆく方針です。
ワクチン接種は、いかに早く多くの市民に接種できるかといったスピードが最も重要です。