ムナクリ通信

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新型コロナウイルスワクチン(コミナティ)の効果について2021.05.19

仙台市では、市民への新型コロナウイルスワクチン投与が開始されようとしています。
コミナティは3週間の間隔を空けて2回の接種が必要です。
ワクチン効果(抗体誘導)はいつ頃出て来るのでしょうか?
ワクチン投与後一週間毎に、抗体検査のモニタリングを行ってみました。

一回目接種後から二回目接種までの間、抗COVID-19抗体はIgM・IgGともに陰性でした。
二回目の接種後一週間でIgM弱陽性・IgG陽性になっていました。
抗体検査の検査感度を考慮する必要もあるのですが、私の場合、コミナティの二回目接種直後からIgM型抗体の誘導がおこり、間髪置かずIgG型抗体へのクラススイッチが起こっていったものと考えられます。
二回目接種後の抗体検出が早かったことから、一回目接種後には抗COVID-19抗体産生の準備は整っていたものと予想されます。

IgG型抗体産生細胞の一部はメモリー(記憶)細胞として長く体内に残って、実際のウイルスが体に侵入した際に、すかさず抗体を産生して侵入したウイルスを中和する働きをしてくれます。
変異型ウイルスが侵入した際にも、このメモリー細胞内で抗体遺伝子に変異が誘導され、変異ウイルスに対抗できる抗体のプロトタイプになってくれます。

免疫の記憶を長続きさせるためにはどうしたらよいのでしょうか?
実は、抗原暴露(ウイルスとの接触)が必要なのです。
ウイルスに対する中和抗体を獲得した後は、持続的に少量のウイルスに暴露しても問題はありません。
アメリカやイスラエルなど、ワクチン接種が進んだ国々でワクチンパスポート(接種証明)を発行し、マスク装着解除などの措置をとることができるのはこのためです。

ワクチン接種で必要なことは、できるだけ多くの人に、時間をかけずに接種を行うことなのです。

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