ムナクリ通信

宗像靖彦クリニックでは、健康生活に必要なあらゆる情報発信をしております。
もっと詳しくお聞きしたい事や、他に知りたい内容などございましたら、スタッフにお伝えください。

線維筋痛症の痛みについて2014.09.29

線維筋痛症の痛みについて

 最近、米国リウマチ学会のジャーナルに、線維筋痛症の痛みに関する論文が発表されました。

 線維筋痛症の患者さんに特殊な方法でMRI検査を行ったところ、痛みとは関係ない「視覚情報」や「聴覚情報」でも、線維筋痛症の患者さんの脳は「痛み」と感じてしまうようです。
「視覚情報」や「聴覚情報」をインプットすれば、通常は脳の視覚領域や聴覚領域が活動をするはずですが、線維筋痛症の患者さんの脳では、むしろ視覚領域や聴覚領域の活動が思ったほど上がらず、そのかわりに「島」という側頭葉の奥にある領域が活性化してしまうようです。

 「島」は情動に関連した領域で、痛みの体験や喜怒哀楽や不快感、恐怖などの基礎的な感情の体験に重要な役割を持つと考えられています。

 線維筋痛症の患者さんの脳では、感覚情報の統合障害がある可能性を示唆しています。

ムナクリ通信
最近のムナクリ通信
バックナンバー
診療内容
VIMOKSA 健康余命120歳プロジェクト

Facebook