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製薬会社・業者の皆さんへのお知らせ一覧

第13回異と和~違いが調和を紡ぐ時代へ~議事録2026.03.01

MRオープンカフェ
令和8年3月1日
仙台奥羽ロータリークラブ3月臨時例会
MRオープンカフェ第一部



「水とゴミから考える、選択の正体」― 必然と手放しの構造 ―

発表者
● ファシリテーター:
 ・メディセオ 泉澤諒氏
 ・アッヴィ合同会社 山本将人氏
 ・医療法人総志会 宗像靖彦

● 本会議は、「水(選べない必然)」と「ゴミ(選択の結果)」という二項を手掛かりに、個人の選択行動が社会構造の中でどう位置づけられるかを可視化する試みである。前半は泉澤氏が「水」を文明の前提として論じ、山本氏が「ゴミ」を選択の残骸と再定義して主体性回復の方策(ミニマリズム)を提示。後半は宗像氏が「選択のボリューム」概念モデルを提示し、参加者各自が自分のボリューム設定と社会的圧力の関係を内省的に検討した。

前提条件としての「水」:選択不可能な必然性の探求

● ファシリテーター(泉澤氏)は、日本の水資源の特性と世界の水不足の現状を対比し、「水は選択ではなく前提条件である」と結論づけた。

● 日本の水資源と安全性の土台
○ 年間降水量は約1700mmで世界平均約880mmの約2倍。山地が多く、水循環が活発。
○ 森林率は約70%で涵養力が高く、上下水道が全国整備され、ほぼ全地域で水道水飲用が可能。
○ 水道水の管理基準は厳格で、ほとんどの場所でそのまま飲める。これらから「日本は水資源が豊かで安全に使える国」と評価。

● 世界の水不足の深刻さ
○ 20億人以上が安全な飲料水にアクセスできない。
○ 世界人口の約半数が年間の一部で深刻な水不足に陥る。
○ 2020年時点で全世界の約13%が極めて高い水ストレス、2040年には40%に達する可能性。

● 水の代替不能性と文明の土台性
○ 水は生存に不可欠で、人間は水なしでは3日と生きられない。食料より先に水の確保を優先する。
○ 水は他の液体では代替できず、生命活動の基盤。水がない瞬間に文明は崩壊し、都市は放棄される。文明は例外なく水の存在に依拠して発展してきた。
○ 四大文明(メソポタミア、エジプト、インダス、黄河)は大河流域で誕生。「水が農業を可能にし、定住・余剰・社会形成を促した」。灌漑の管理は権力の源泉となり、国家の正当性を支えた。
○ 古代ローマの水道橋、江戸の上水道など、水の扱いは文明の成熟度の指標。水源管理は国家の基盤とされてきた。

● 現代における「水の当たり前化」への問い
○ 蛇口をひねれば水が出る、料金を払えば使えるという状況が「必然としての水」を意識の外へ追いやったのではないかという問題提起。
○ 参加者の反応では、水のありがたさを感じつつも生活用水の使用量や水道代に無自覚である指摘が続いた。
○ 飲料水への意識は高いが、手洗い・風呂など生活用水への意識は低い傾向。東日本大震災の断水経験から飲用水の備蓄を継続する参加者もいた。
○ 泉澤氏自身、震災期の1〜2週間の断水でトイレが流せない等の困難を経験し、本テーマ設定の動機となった。

選択の結果としての「ゴミ」:主体性の回復とミニマリズム

● ファシリテーター(山本氏)は、ゴミを「お金や時間を使って手に入れようとした結果の成れの果て」と再定義し、道徳的な環境論ではなく「選択の構造」から主体性の回復を促した。

● 選択過多と決断疲れ
○ 「何でも選べる」豊かさの代償として、膨大な商品・情報・通知により1日に何千回も選択を強いられ、決断疲れが生じる。
○ 小さな選択の積み重ねが脳のリソースを削り、重要な判断の質を下げ、主体性を弱める可能性。

● 日本の過剰包装文化と選択の奪取
○ 日本のプラスチック包装容器排出量は世界第2位。「おもてなし」や「過剰包装」文化が包むことを重ねる構図を生む。
○ 例:バナナのプラ包装と裸売りの併存。中身のみを選ぶ権利が知らぬ間に奪われる場面がある。

● ミニマリズムの定義と効能
○ ミニマリズムは「物を減らす」ことではなく、「選ばない」境界線を明確に引く知的・自己防衛的戦略。
○ 他人の基準ではなく自分の価値観を研ぎ澄まし、「選んでいる」という感覚を取り戻す。スティーブ・ジョブズの服装固定化は象徴的事例。

● 不便さを組み込むことで主体性を喚起
○ 徳島県上勝町では43分別を義務化。分別の面倒さが購入時に「必要か」「捨てる時に面倒か」を内省させ、最初から選ばない構造を作る。
○ 便利すぎる社会では思考のサボりが起きるため、意図的な不便さの導入が眠っていた主体性を呼び起こす。
○ 「選ばない」と決めることで生活に「余白」が生まれ、主体性回復の場となる。学校の「ノンメディアデー」も余白づくりの一例。

● 参加者の生活実感
○ ストック把握をせず日用品や食材を衝動買いし、未使用のまま廃棄してしまう無駄が多いとの指摘。
○ フードデリバリーのプラスチック容器増加、レジ袋削減の進展と一方でゴミ袋を都度購入する習慣など、選ばなくてよいものを選ぶ癖の自覚。
○ 家計簿による選択の振り返りで無駄遣いが減少。上勝町の分別は自分の選択を捨てる瞬間に検証する仕組みを与えるとの評価。
○ 一方で仙台市のように「プラを赤い袋に何でも入れて捨てられる」制度は分別感覚を鈍らせる懸念。

総合討議:「選択のボリューム」概念による自己分析

● ファシリテーター(宗像氏)は、「水=ボリューム0(選択不可)」と「ゴミ=選択の結果」を両極に置き、「選択の自由度」を調整するツマミとしての「ボリューム」概念を提示。参加者は自身のボリューム設定と社会的圧力の関係を具体的に語った。

● 概念モデルの骨子
○ ボリューム0が水。ボリュームをMAXへ振るほど選択の自由が増え、そのノイズがゴミを発生させる。
○ ボリュームを10から5に絞ると、0〜5が自分の選択領域、5〜10に余白が生まれる。選択しない権利の再確認。
○ 個々人の設定に対して、社会はそれ以上の選択肢を過剰提供し、ボリュームを上げる圧力が働く。水は必需だが有料化・付加価値化により「買わされる」構造が生じる。自分が1に設定しても2〜3に振れざるを得ない生活環境がある。

● 参加者のボリューム自己評価と絞り方
○ 高めの設定(7〜8)で水を購入し、ゴミも出していると自覚する声。絞るには自分にブレーキをかける暮らしが必要。
○ 絞りの基準は金額(「これ以上は払えない」)で抑えるという具体策の提示。
○ 低め(3)で同じ物を長く使うタイプもいるが、時間制約のある平日は個別包装のスーパーに頼らざるを得ないなど維持の難しさが語られた。

● 社会構造による選択誘導の実感
○ 特定製品(例:ロッテのチョコパイ)の過剰包装や流通構造により、選択が誘導される実態。
○ 本質的に欲しいものへのこだわりは保つ一方、付随する箱・袋などには無意識で、結果的に不要物が増える。
○ 人気商品とのコラボや販促の工夫に心が揺さぶられ、「なくても困らないけど買う」選択に流れる瞬間が頻繁にある。
○ 時間に追われ、分別に時間を割けず、「便利さを時間で買う」判断が過剰梱包などのゴミ増加を招く。

● 選ばない理由の負荷と妥協
○ 買わない理由を過度に検討して脳のリソースを消費し、最終的に時間節約のために「買う」に倒れる行動パターンの共有。
○ 期待値(ボリューム7設定で9を期待)と実際のギャップにしばしば裏切られる経験。自分の選択の小ささを自覚する声もあった。

● ファシリテーター所見
○ 社会は個人のボリューム設定とMAXの間に本来生まれるべき余白を埋める方向に動く。余白を保つには、メディアオフのような継続的な実践が必要という印象。
○ 収入などの制約がボリュームの上限を決める現実。櫻本氏の見解として「ボリューム設定の固定は無理」との示唆も共有。

総括と今後の活動案内
● 要点の再確認
○ 水は選択できない前提、ゴミは自由な選択の結果である。
○ ボリューム0が水、ボリュームMAXは選択過多によるノイズとゴミの発生。ボリュームを絞ることは選択しない権利の行使であり、余白を生む。
○ 個人設定より社会が高いボリュームを提示する構図があり、付加価値化された水の購入などに「買わされる」状況が見られる。
○ 本来は個人設定と社会上限の間に余白が生まれるべきだが、社会はその余白を求めない傾向がある。

● 行動への示唆
○ 購買行動のみならず思考の場面でも、自分がどのスタンスで事象を捉えているかを観察しながら暮らすと生活が豊かになる。
○ 今回の会議で問題意識が芽生えたことを評価し、同趣旨の会を今後も継続する方針。

「異と和」企画の今後の予定
● 4月は休会とし、Camino de Banzanチャリティーハイクを予定。
● 5月はAI関連テーマ、日常生活にAIがどれだけ浸透しているかを俯瞰的に見る趣旨。

議事録(PDFダウンロード)

2月1日(日)にMRオープンカフェを開催しました。2026.02.01

2月1日(日)にMRオープンカフェを開催しました。
以下の会社様が参加されました。

第1部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様、大内様
③アッヴィ合同会社 山本様
④キッセイ薬品工業株式会社 鈴木様
⑤田辺ファーマ株式会社 菅原様
⑥ユーシービージャパン株式会社 山田様、水野谷様
⑦旭化成ファーマ株式会社 古西様
⑧エーザイ株式会社 光武様
⑨ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様
⑩株式会社メディセオ 泉澤様
⑪大正製薬株式会社 宮様
⑫日本イーライリリー株式会社 佐藤様

第2部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様、大内様
③アッヴィ合同会社 山本様
④キッセイ薬品工業株式会社 鈴木様
⑤田辺ファーマ株式会社 菅原様
⑥ユーシービージャパン株式会社 山田様、水野谷様
⑦旭化成ファーマ株式会社 古西様
⑧エーザイ株式会社 光武様、一水様
⑨ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様、永富様、中條様
⑩株式会社メディセオ 泉澤様
⑪日本イーライリリー株式会社 佐藤様

【次回MRオープンカフェについて】
令和8年3月1日 日曜日  開錠:AM7:30
宗像靖彦クリニック(モークシャタウンホール)にて開催します。
(第1部はハイブリッド形式でリモート配信も行います。)
第1部 AM8:00開始
討議テーマ:『水とゴミから考える、選択の正体-必然と手放しの構造-』
ファシリテーター:泉澤諒様(株式会社メディセオ)、山本将人様(アッヴィ合同会社)、宗像靖彦
第2部 AM9:00~9:30
個別面談
※3月は都合により、ご面談時間を30分(先着順3組)に絞らせていただきます。誠に恐れ入りますが、ご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

【お願い】
次回のMRオープンカフェに参加を希望される方は、2月25日(水)17時までに担当者にご連絡ください。ご不明な点は担当者へお問い合わせください。

第12回異と和~違いが調和を紡ぐ時代へ~議事録2026.02.01

MRオープンカフェ
令和8年2月1日
仙台奥羽ロータリークラブ2月臨時例会
MRオープンカフェ第一部



選択権はどこにあるのか?-小売りと食料をつなぐ一つの問い-

発表者
● ファシリテーター:
 ・ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 森田将仁氏
 ・旭化成ファーマ株式会社 古西尚幸氏
 ・医療法人総志会 宗像靖彦

要約

小売の購買体験と日本の食料自給率を「選択権」と「責任」の共通構造で接続し、ネット量販店と対面専門店の価値差、アルゴリズムへの委ねと主体性回復の利点・リスク、選択がもたらす心理的ストレスやコストのトレードオフを多角的に討議。衣料では「選ばされている」感覚、食では「体に入るもの」として主体的に選ぶ傾向が示される一方、飼料・見えない水・環境負荷により「食でも実は選べていない」構造的現実が提示された。参加者はカテゴリー別に主体性を使い分け、初回の店・基準づくりで後続の選択ストレスを減らす設計や委ねることのメリット/デメリットを検討。

イントロダクション

●モデレーション方針: 小売と食料自給率を「選択権・責任・利便性・リスク」の共通構造で統合し、結論ではなく内省と視点整理を重視。選択のストレスと責任、委ねることの利点・欠点を問いかける進行。

●小売の対比(森田担当): ネット量販店は利便性・価格・品揃え・効率を提供するが、選択肢はアルゴリズムで事前設計され主体性が外注されがち。対面小規模専門店は対話・専門性・物語・信頼により選択肢を共創し主体性を回復しうるが、価格や責任負担が増す。

●衣料と食の差: 服はSNSや他者評価の影響で「選ばされている」感覚。食は鮮度・専門店重視で主体的に選ぶ傾向。

●食料自給率(小西担当): カロリーベース38%、生産額ベース64%のギャップ。飼料自給率26%で輸入依存、見えない水の輸入、CO2・森林破壊・フードロス(年間約500〜600万トン)の負荷。実質自給率は15〜20%の可能性。

●参加者の視点: 飼料の出どころ・ホルモン剤リスクへの関心、水は循環資源で産地へのこだわりに懐疑。選択の影響範囲を意識するとストレスが増し、アルゴリズムへの委ねを容認する側面も指摘。

重要ポイント(Keys_point)

●小売と食料自給率は「生きるための選択権を誰に委ねるか/どこまで自分で引き受けるか」という同構造。

●ネット量販店は効率・安さに優れるが、アルゴリズム設計により主体性が希薄化しやすい。対面専門店は対話で主体性回復と信頼を得るが、価格・責任のコストが増す。

●消費行動は「装置型の効率」と「意味のある買い物」の二軸で再定義でき、主権の所在と責任の度合いが分岐。

●食の選択はサプライチェーンの奥行き(飼料・水・環境負荷)まで見ないと「選べていない」場合が多い。国産表示でも飼料輸入依存で純国産と言い切れない。

●実務上の購買はアルゴリズムへの外注と自分の嗜好固定の併用が一般的で、商品カテゴリーごとに主体性の度合いが異なる(水は銘柄固定、紙類はコスパで委ねる等)。

●選択行為は心理的ストレスを伴い、初回の店・ブランド選択や基準づくりで後続の選択ストレスを軽減可能。コスト(価格・廃棄・情報収集)と価値(安心・自律性)のトレードオフが継続可能性を左右。

●委ねることは短期的に楽だが、長期的には自律性低下やミスマッチのリスク。関心が高い領域では失敗を許容し学習につながる。

洞察(Insights)

●モデレーター: 異分野テーマでも「選択権」の視点で構造的共通性が見える。選択のストレスと責任の受容度が生活設計の核心。

●森田: 嗜好の外注と専門性による主体性回復の両輪を提示。「装置型の効率」か「意味のある買い物」かで主権と責任が変わる。

●参加者: 衣料は他者・アルゴリズム依存で自由度が低いと感じる一方、食は主体的選択。品目ごとに主体性が揺れる。

●小西: 指標のギャップ、飼料・見えない水・環境負荷により「食でも選べていない」現実を可視化。フードロス削減の新動向に言及。

●参加者: 対面ではおすすめに流れ主体性が弱く、ネットでは選択の幅が広がり主体性を感じる。量販店では「なんとなく買う」傾向で責任を委ねる自己認識。輸入の方が安心な可能性や、アルゴリズム依存をストレス回避として容認する視点。

●実務設計: 初回に広く比較・体験して基準を確立すれば、以降の選択はルール化されストレスが減る。意図的な冒険で選択の幅を広げる意義。

章立て(Chapter)

1. 選択の主体性と自由度の現状把握
●参加者: 服はインフルエンサーや家族評価で「選ばされている」感覚。食は鮮度・専門店重視で主体的に選ぶ。自由に選んでいるつもりでも外部設計に組み込まれる可能性を認識。

●森田: ネット量販店と対面専門店の価値・体験を対比し、主権の委ね/回復と責任負担の関係を提示。

2. カテゴリー別の主体性の使い分け
参加者: 水は硬水/軟水の好みで銘柄固定し自分で選ぶ。紙類などはコスパ重視でアルゴリズムに委ねがち。量販店では「なんとなく買う」実感が強い。

3. 食料自給率の構造的課題の可視化
●小西: 生産額64%/カロリー38%のギャップ、飼料自給率26%、見えない水の輸入、CO2・森林破壊・フードロス。国産肉・卵でも純国産と言えない構造。実質自給率は15〜20%の可能性。

4. サプライチェーンの奥行きを踏まえた選択
●参加者: 飼料の出どころやホルモン剤リスクへの注意。水は循環資源で産地こだわりに疑義。消費者は奥行きまで見ないと「選べていない」現実を共有。

5. 選択ストレスと委ねの設計
●参加者: 初回の店・ブランド選択で二次以降の選択ストレスを軽減。広く比較・体験して基準を作れば以降はストレス減少。アルゴリズムに委ねることのメリット(気楽さ)とデメリット(自律性低下)を整理。関心の高い領域では失敗を許容して学習する姿勢。

6. 今後の進行と予告
●方針: 深掘り会では結論より視点・感性の整理を重視し、実務的まとめからの脱却を促す。
●次回: 「水×ミニマリスト」を歴史背景も交えて議論予定。

「異と和」企画の今後の予定
●3月のテーマ
「水とゴミから考える、選択の正体」― 必然と手放しの構造 ―

議事録(PDFダウンロード)

1月11日(日)にMRオープンカフェを開催しました。2026.01.11

1月11日(日)にMRオープンカフェを開催しました。
以下の会社様が参加されました。

第1部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様、大内様
③旭化成ファーマ株式会社 古西様、千田様
④日本イーライリリー株式会社 佐藤様
⑤アッヴィ合同会社 山本様
⑥キッセイ薬品工業株式会社 鈴木様
⑦田辺ファーマ株式会社 菅原様
⑧ユーシービージャパン株式会社 山田様、日隈様
⑨株式会社メディセオ 泉澤様
⑩ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様、永富様
⑪エーザイ株式会社 光武様
⑫大正製薬株式会社 横田様、石川様、宮様
⑬久光製薬株式会社 深見様

第2部
①中外製薬株式会社 大柿様
②第一三共株式会社 成田様、大内様
③旭化成ファーマ株式会社 古西様、千田様
④日本イーライリリー株式会社 佐藤様
⑤アッヴィ合同会社 山本様
⑥キッセイ薬品工業株式会社 鈴木様
⑦田辺ファーマ株式会社 菅原様
⑧ユーシービージャパン株式会社 山田様、日隈様
⑨株式会社メディセオ 泉澤様
⑩ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 森田様、永富様
⑪エーザイ株式会社 光武様、一水様
⑫大正製薬株式会社 横田様、石川様
⑬久光製薬株式会社 深見様
⑭東北アルフレッサ株式会社 石黒様

【次回MRオープンカフェについて】
令和8年2月1日 日曜日  開錠:AM7:30
宗像靖彦クリニック(モークシャタウンホール)にて開催します。
(第1部はハイブリッド形式でリモート配信も行います。)
第1部 AM8:00開始
討議テーマ:『未定』
ファシリテーター:森田将仁様(ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社)
         古西尚幸様(旭化成ファーマ株式会社)
         宗像靖彦(医療法人総志会)
第2部 AM9:00開始予定
個別面談

【お願い】
次回のMRオープンカフェ個別面談を希望される方は、1月28日(水)17時までに担当者にご連絡ください。ご不明な点は担当者へお問い合わせください。

第11回異と和~違いが調和を紡ぐ時代へ~議事録2026.01.11

MRオープンカフェ
令和8年1月11日
仙台奥羽ロータリークラブ1月臨時例会
MRオープンカフェ第一部



日本の食料自給率から考える

発表者
● ファシリテーター: 旭化成ファーマ株式会社 古西尚幸氏

概要
● 集会では、「日本の食料自給率から考える」をテーマに、日本の食料自給率の現状、その低迷の背景、そして将来の食料安全保障に向けた課題と対策について論じている。生産額ベースとカロリーベースの2指標を解説し、特にカロリーベースが38%と低水準で推移している点を指摘。その要因として、食の欧米化、農業従事者の高齢化、耕作放棄地の増加などを挙げる。食料不足が顕在化した場合のリスクとして国際競争の激化や国内の社会不安を提示し、対策として国内生産力の強化(スマート農業など)と輸入拡大・備蓄強化の2方向性を示す。最後に、どちらを優先すべきか、また個人として何ができるかについてディスカッションを促している。

知識ポイント(講演)
1.日本の食料自給率の現状
● 食料自給率の2つの指標
 ○ 日本の食料自給率には「生産額ベース」と「カロリーベース」の2種類が存在する。
 ○ 生産額ベース:国内生産された農作物の金額が、国内で消費される農産物の総額に占める割合。令和6年時点で64%。国内価格の上昇や米・野菜・畜産物の増加が要因。
 ○ カロリーベース:日本人が1日に摂取する総カロリーのうち、国内生産された食料が占める割合。2023年から25年にかけて38%で横ばい。米・小麦・トウモロコシなど穀物の影響が大きく、低めに出やすい。
● 政府の目標と現状
 ○ 政府は2000年に2030年までにカロリーベース自給率を45%へ引き上げる目標を設定したが、未達成が続く。
● 主要品目別の自給率(2024年度)
 ○ 米は97%と高いが、小麦や大豆は海外依存度が高く、国際情勢の変化に脆弱。

2.食料自給率低迷の背景と食文化の変化
● 自給率低迷の複合的要因
 ○ 米消費の減少、悪天候による小麦・大豆の不作、食文化の変化が複雑に絡み合う。
● 戦後の食文化の変遷
 ○ 1945年~60年:学校給食でパンが普及し、米文化にパン食が導入。
 ○ 1960年~70年(高度経済成長期):肉・乳製品・油脂の摂取増で食の欧米化が進行。
 ○ 1970年~90年:外食産業が急拡大し、欧米化がさらに進む。
 ○ 1990年代以降:共働き世帯の増加で冷凍食品・レトルトが普及。
 ○ 2000年以降:SNS普及で食文化の発信が変化し多様化。仙台市内の飲食店街のようにタイ・インド・イタリアなど多国籍の食文化を楽しめる。
 ○ こうした食文化の変化は食料自給率の低下と強く相関。

3.食料不足のリスクと国内農業の課題
● 食料不足時の国際競争
 ○ 食料不足が顕在化すると、資源国の輸出停止や輸入国間の争奪戦が起こりうる(例:ウクライナ侵攻時の小麦市場混乱)。
● 国内で起こりうる社会不安
 ○ パニック買い、買い占め、物価高騰により社会不安や飲食産業への打撃。江戸時代の米騒動のような事態も想定。
● 令和の米騒動(2024年-2025年)
 ○ スーパーから米が消え、5kgあたり4000 円超の異常な価格上昇。長年の構造問題、気候変動、不安定な国際情勢が絡み合った結果。
● 国内農業の構造的問題
 ○ 耕作放棄地の増加:2023年時点で25.7万ha(農地全体の約 6%)。うち16.3万haは再生困難な荒廃農地。10年後には耕作者不在農地が31.7%に達する予測。
 ○ 担い手不足と高齢化:農業従事者の70%が65歳以上。後継者不足、労働効率低下、鳥獣害などが要因。
 ○ 農業経営の困難さ:機械の老朽化と高額な更新費、燃料費・肥料高騰が経営を圧迫。

4. 食料安全保障への投資と未来の農業
● 国内生産力の強化
 ○ 脱・輸入依存へ。小麦・大豆・加工用野菜などの国内生産強化。例:香川県のうどん用小麦「さぬきの光」。
● 未来への投資
 ○ スマート農業:AI・ロボット等の先端技術で労働生産性と土地活用性を向上し「儲かる農業」を目指す。
 ○ 気候変動への対策:灌漑設備投資や技術開発で、気候影響に強い安定的な農業を志向。
● 先進的な農業経営の事例(青森「日本農業」)
 ○ 商社出身の社長が「儲かる農業」を掲げて設立。
 ○ リンゴの密集栽培:木間隔を詰め、収穫コスト・労力を削減。初期投資はかかるが 5~6年で回収可能。
 ○ 「葉取らずりんご」のブランド化: 葉を取らず栽培し、光合成を最大化して糖度を平均1%向上。模様は残るが味を強みに出荷し、作業負担を削減。
● 農業への企業参入
 ○ 過去5年間で法人・団体の参入が1,000件(2.9%)増。個人農地の集約による効率化、休日確保など人材確保ニーズが背景。
 ○ 企業参入のメリット:従事者平均年齢が10歳若い58歳、安定的な労働力、ICT・スマート農業導入のしやすさ。
● 輸入拡大と備蓄の強化
 ○ 国内生産強化と並行し、輸入拡大で安定的な食料確保を図る選択肢。必要物資の備蓄インフラ整備も含む。

【食料自給率向上に関するグループディスカッション】
● 2グループに分かれ、食料自給率向上のための2つの選択肢を検討。
 1. 国内農業の競争力強化
 2. 輸入先の多角化・備蓄強化
● 両グループとも主に選択肢1(国内農業の競争力強化)が重要との認識で一致。
 ○ 生鮮食品は国内生産を優先すべきとの意見多数。
 ○ 穀物などは選択肢2(輸入)も有効との見方あり。
国内農業強化のための具体的なアイデア
● 課題:農業従事者の減少と就業環境(特に賃金の低さ)が大きな問題。
● 対策案:
 ○ 法人化・公務員化(国有化)など、国の戦略として体制強化。
 ○ 若年層・企業の参入支援、AI 活用の推進仕組みの整備。
 ○ 品種改良を進め、安定収益を確保できる体制の構築。
個人でできる取り組み
● 地産地消:国産品、特に地元産の優先購入が重要との合意。
 ○ スーパーの地元産コーナーや道の駅の活用。
● フードロス削減:
 ○ 余った弁当を安易に廃棄しない等、日々の業務・生活で無駄を減らす取り組み。
● 農業への支援:
 ○ ふるさと納税等を活用した地域還元が個人支援の一案。
食料自給率と食生活の関係性
● カロリーベース自給率が低い一因として、家畜飼料の輸入依存を指摘。
● 牛肉などの消費が多い肉食中心の食生活は海外依存を高め、カロリーベース自給率を下げる可能性。
● 消費者の購買選択(何を、どこで買うか)が食料自給率に密接に関係。

「異と和」企画の今後の予定
● 2月は小売業態と食料自給率のドッキング深掘り会を行います。

議事録(PDFダウンロード)

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