健康寿命120歳プロジェクト2017.08.17
今後ますます進行する超高齢化社会は、社会構造を一変し様々な不具合をもたらします。特に、医療・社会保障制度においては給付の大幅な増大に見合うだけの財源確保にめどが立っていません。現在の日本の医療・社会保障制度は「おたがいさま」を具現化した、他に類を見ないほど充実した理想的な制度です。給付の合理化と財源確保の努力をしつつ、将来を担う子供たちを健全に育む環境造りをしてゆくことが急務です。
私たち医療機関の努力が、少しでも国家利益に資することがあるとすれば、国民の健康管理に積極的なお手伝いをすることで、健康寿命を延長し、皆さんがいつまでも生き生きと社会参加できるような条件整備をすることです。人間の生物学的な寿命は120歳と言われています。皆さんが、120歳まで健康で社会貢献できるような環境を創り出すことで、現在の超高齢化社会の不具合は緩やかに是正されてゆきます。この間に人口ピラミッドの適正化が得られれば、社会の健全化が可能となるのです。健全化には100年以上の長い年月がかかります。しかし、今すぐにでも取り組まなければ、社会の衰退確率が高まっていくことは明白です。
医療法人総志会では提携各機関と協同し、「健康寿命120歳プロジェクト」を推進します。以下の点について重点的に取り組んでまいりたいと思います。
①健康創造意識・自己管理の啓発
②社会参加を目標とした医療提供
③生活習慣病の予防・克服
④健康寿命を脅かす疾病の早期発見・治療
⑤社会満足度向上を目標とした患者さんの治療満足度の向上
平成29年8月15日
医療法人総志会
理事長 宗像靖彦