第9回異と和~違いが調和を紡ぐ時代へ~議事録2025.12.07

令和7年12月7日
仙台奥羽ロータリークラブ12月臨時例会
MRオープンカフェ第一部
水資源の「今」について考える
発表者
● ファシリテーター: メディセオ 泉澤諒氏
要点
日本の水文化と世界の水資源不足について発表し、現在2億人以上が安全な飲料水にアクセスできない状況と2040年代の世界40%の水ストレス予測を紹介した。日本の水資源課題として老朽化したインフラ、地下水の枯渇、気候変動による水害の増加、人口減少による水道維持の困難が挙げられ、仙台の宮城型管理運営方式についても説明された。会議では水の安全性とコスト削減のバランス、地元の水源の保護、適正な水価格の理解、そして水を共有資源として扱うことの必要性について議論が行われた。
要約
水資源価値と文化の発表
水資源の価値と日本の水文化について発表を行った。演者は沢登りという日本特有の登山方法について説明し、水の豊かさがこの文化の発達に寄与したと述べた。さらに、現代の世界での水争い事例として、ナイル川のエジプトとエチオピアの対立、チグリス・ユーフラテス川のトルコとシリア・イラクの対立、ヨルダン川のイスラエルとパレスチナの対立を紹介した
世界の水資源課題と対応策
世界の水資源不足について説明し、現在2億人以上が安全な飲料水にアクセスできない状況であり、2040年代には世界の40%が水ストレスに陥る可能性があると述べた。日本の水資源の課題として、老朽化したインフラ、地下水の枯渇、気候変動による水害の増加、人口減少による水道維持の困難、外資による水源買収の懸念を挙げた。最後に演者は仙台の宮城型管理運営方式について説明し、メリットとしてコスト削減と効率化、デメリットとして公共性の監督問題を紹介した後、参加者にインフラ、社会、環境、安全保障の各分野での意見を求めた。
民営化と水資源議論
グループディスカッションでは民営化について議論し、水の安全性とコスト削減のバランスについて考慮した。国営水道システムの維持を支持する意見があった。民営化により水源の売却リスクや大災害時の対応力の低下を懸念していると述べた。会話の後半では、森林伐採による水源の貯水能力低下や環境への影響についても言及された。
水資源管理と環境問題議論
会議では、水資源の管理と環境問題について議論が行われた。参加者たちは、水の当たり前を見直すことの重要性、地元の水源の保護、適正な水価格の理解、そして水を共有資源として扱うことの必要性について話し合った。また、土地の売買や水源の所有権に関する懸念を提起し、国が水資源を適切に管理すべきだとの意見があった。水の教育についての提案がなされた。義務教育課程での水の重要性学習について言及した。
「異と和」企画の今後の予定
・テーマ:水を文化としてとらえたら?
・来年3月、今回のテーマの深掘り会を行う予定です。
・日本人の視点から水を捉えてみましょう。



