リウマチについて
リウマチの原因
関節リウマチは、いつ誰がかかってもおかしくない身近な病気です。
関節リウマチの原因は完全には解明されておりませんが免疫の異常によるものと考えられ、細菌やウイルスの感染、過労やストレス、喫煙、出産やけがなどをきっかけに発症することもあります。
関節リウマチ発症のしやすさに遺伝的な要因があるのは確かのようですが、発症に関する要因の大部分は、感染症や喫煙などの環境要因なのです。
リウマチの原因として考えられるもの
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免疫の異常で自分自身の組織を攻撃!?
関節リウマチの痛みや腫れは、免疫の働きに異常が生じてしまうためと考えられています。通常、免疫は身体の中に外から細菌やウィルスが入ってこないように守ってくれるものです。ところが免疫の働きに異常が出てしまうと、自分自身の組織を攻撃してしまうことがあります。これによって炎症が起こり、関節に痛みや腫れが表れてしまうのです。
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感染・過労・ストレスも発症のきっかけに
免疫に異常を生じやすい免疫疾患は、体質的にかかりやすい人が何らかの原因によって発症すると考えられています。その原因は、まだよくわかっていませんが、細菌やウイルスの感染、過労やストレス、喫煙、出産やけがなどをきっかけに発症することがあります。
リウマチが家系内で発症することもありますが、強い遺伝性はないと考えられています。 -
炎症を悪化させる原因「サイトカイン」
サイトカインという物質が過剰に分泌されると、体内の炎症を悪化させてしまいます。このサイトカインにはIL-6(インターロイキン6)やTNFα(ティーエヌエフ・アルファ)などがあります。宗像靖彦クリニックで関節リウマチの治療に使用している生物学的製剤は、これらのサイトカインの働きを抑えて、炎症を鎮めることが可能です。
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女性がかかりやすく、30~50代で多く発症
日本のリウマチ患者さんの数は、80万人とも100万人ともいわれ、毎年約1万5000人が発症しています。年齢別にみると、30~50歳代で発症した人が多く、男女比では1:4と女性に起こりやすい病気です。ところが、30歳~40歳代の女性にとっては、「我慢できる程度のこわばりと、痛み止めで対処できる程度の関節の痛み」が関節リウマチの初期症状であるとは思わないでしょう。しかもこの年代の女性は仕事や家事、育児などで忙しく病院へ行く機会を逃しやすいものです。我慢できる程度のこわばりと、痛み止めで対処できる程度の関節の痛みであっても、ためらうことなく受診していただけたらと思います。
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